連合会は、勤務評価制度導入の目的を3つあげています。その第1の目的が給与への反映です(「考え方と仕組み」p.5)。「処遇」の中味としては給与・賞与・昇格・昇任があげられています(p.23)。これは退職金にも年金にも反映されてきます。しかし、具体的な反映のしかたについて、連合会は「本格実施までに提示する」というだけです。
労働条件の変更は労使の対等な話し合いで決めるのが大原則です(労基法2条)。賃金・退職金という重要な労働条件の一方的な改悪は法的にも許されません。
同僚に勝たないと、給料は上がらない
自分がよい評価を受けるためには、職場の同僚に勝つことが求められます。賃金が上がるのは一部の人だけ。妬みや陰口がはじまり、人の失敗を防がない、注意しない、教えない……職場がおかしくなっていくのではないでしょうか。
医療・福祉の現場は、人のいのちと身体に直結する職場です。誰か一人が優秀でも、24時間患者に付き添っているわけにはいきません。全体の向上と協力があってこそ、よい医療ができるのです。こんなことではチーム医療が壊れてしまいます。
評価者もしんどい勤務評価
みんな私のかわいい後輩たちです。どの人にも能力を伸ばし、プロとして成長してほしいと、日々指導にあたっています。なのに、この人は5、あの人は4とレベルわけしなければならないなんて。私にとっても辛いことです。みんなに5をあげたい。がんばってない人なんていませんよ。
本当に公平な評価ができると思いますか?
「年休をとらせてもらえない」「『夜勤ができないならパートになりなさい』と言われた」「インシデント隠しは許せない」など、「あんな人に評価されたくない」というあなたの声を寄せてください。個人が特定されない形でビラ等に利用することがあります。kokkyobyoso@yahoo.co.jpまで。