国共病組

国共病組とは国家公務員共済組合連合会病院労働組合です

国共病組(こっきょうびょうそ)は国家公務員共済組合連合会病院で働く仲間の労働組合です。
国共病組の正式名は「国家公務員共済組合連合会病院労働組合」と言い、1959年2月に結成されました。
連合会病院の14の病院が結集している組合です。連合会病院で働く仲間は、職種や雇用形態にかかわらず、どなたでも加入できます。
患者さんから喜んでもらえる仕事がしたい。明るく生き生きと健康で働き続けたい。
そして自らの生活をより人間らしく豊かなものにしたい。 こんな思いを実現するために労働組合は存在しています。
組合には、仲間の暖かい心、人間的なふれあいがあります。 何でも話し合い、信頼しあう人間関係があります。
あなたの悩みをともに悩み、理解して、一緒に解決しようという仲間がいます。
希望に燃えて、働くことの楽しさ、生きていることの喜びを、心から感じることのできる職場を一緒に、力を合わせて作っていきませんか。

  

r100728 本日の中央交渉に当たっての見解と提案について(回答)

事務連絡職第57号

平成22年7月28日

国家公務員共済組合連合会病院労働組合

中央執行委員長 吉 川 はま子 殿

国家公務員共済組合連合会

常務理事 丸 田 和 夫


本日の中央交渉に当たっての見解と提案について(回答)

2010年7月12日付で貴殿から申し入れがあった標記のことについて、下記のとおり回答します。

1 準備状況は遅れており、9月からの2次試行、来年度からの本格実施というスケジュールに固執すべきではなく、労使交渉と職場検討の時間を十分に保障し、合意のない短時間の見切り発車は厳に慎まれるよう強く求めること。
(回答)
 勤務評価については、平成17年の人事院勧告を契機として評価制度を整備していくことが重要と判断し、平成19年4月に勤務評価制度検討委員会を設置し検討を行い、平成20年2月に制度案のとりまとめがなされました。同年7月からは6病院において制度案の実証的な検証を行い、必要な修正を行ったうえで、平成21年度は全病院の半数の職員を対象に1次試行を行ったところであり、直営病院約7千名の職員のうち約5千名の方に参加いただきました。また、1次試行結果の検証のために行ったアンケートについては、参加者のうち、約3千名(回収率57.0%)の方から回答をいただいたところであり、その結果を踏まえて、評価項目数の削減などの負担軽減や、試行期間の延長など必要な見直しを行い、本年6月には2次試行の実施について貴組合に提示したところです。2次試行終了後には、アンケートを行うなどによりその結果の検証を行い、それを踏まえて、本格実施の制度案をとりまとめ、貴組合に提示し、協議していく考えであります。


2 勤務評価制度の説明が不十分であり、真に公平な評価が担保されているか、チーム医療を壊しかねないのではないかという組合の懸念が払拭されていないこと。
(回答)
 評価者による評価のばらつきがないように、評価者は評価者研修を受講するとともに、試行を実施することで均一化を図っていきます。また、2次評価者は1次評価者と評価の方法について必要に応じてよく話し合い、指導していくことを考えています。
 また、試行においては、結果の開示はしませんが、本格実施では、結果の開示請求があった場合には結果の開示をすることを考えています。
なお、被評価者から評価に関する苦情等の申出があった場合には、事務部において相談対応することを考えています。さらに、試行においては実施しませんが、相談窓口で解決されなかった苦情を処理するため、院内に苦情処理委員会を設けて処理をすることを考えています。


2−(1)世間一般での成果主義に対する見解をどのように踏まえて検討したのか。
(回答)
 評価制度の良し悪しについて、世間ではいろいろな意見が出されているところですが、連合会としては、職員の貢献度に応じた人事処遇、時代の変化に応じた人材育成、適材適所の人事配置を行うため、一人ひとりの勤務実績や職務能力を評価するために、統一した勤務評価制度を導入することとしました。
2−(2)評価をめぐって不満が渦巻き、チーム医療を壊すという問題点について、第1次試行の結果を受けてどのように討議、解決策を定めて第2次試行を準備されたのか、第2次試行でその様な問題が起きない改善策をどう組み込んだのか。具体的に経過と対策を示せ。
(回答)
 成果評価における目標は、個人目標のほか、チーム目標として設定できるようにしています。また、プロセス評価でも、その評価項目として「チーム医療の展開」を設け、関係者との協力関係をつくっているかなどを評価することとしており、チーム医療にも配慮した制度設計としております。
 1次試行によって得られた成果、及び把握された課題への対応については、1次試行結果の総括として平成22年6月28日付事務連絡職第49号で回答した別紙1のとおりであり、そのなかでも回答しているとおり、評価の均一性を確保するため、プロセス評価の行動基準ごとにa、b、cを設けるなど、評価の目安を設定しました。
 なお、2次試行終了後には、アンケートを行うなどによりその結果の検証を行い、それを踏まえて、本格実施の制度案をとりまとめ、貴組合に提示し、協議していく考えであります。
2−(3)国共病組が行ったアンケート結果では勤務評価制度に対する否定的意見が多数占めたが、このアンケート結果についてどのように評価されているのか、見解を詳しく示せ。
(回答)
 連合会としては、職員の貢献度に応じた人事処遇、時代の変化に応じた人材育成、適材適所の人事配置を行うため、一人ひとりの勤務実績や職務能力を評価するために、統一した勤務評価制度を導入することを前提とし、制度の理解や運用面での改善点をアンケート等によって検証することとしており、目的が異なるアンケートとは対比ができないものと考えます。
2−(4)集団的な目標設定と職場討議ではダメで、個人目標を設定し短期的な評価を賃金に反映する勤務評価制度でなければならないのか、その理由を明確にわかるように説明ください。
(回答)
 組織の一員として職務・職責に応じた目標としなければなりませんので、1つ以上はチーム目標に沿ったものを入れることとしております。
また、目標設定を行う場合、それぞれの組織において、全員で目標設定のミーティングを行い、メンバー個々人の役割を確認することなども一つの方法と考えております。


3−(1)国共病組が求めている資料開示やアンケート実施は、建設的な労使交渉の前提条件であること。
(回答)
 今後も必要な資料の提供や説明等は続けてまいります。
 なお、アンケートの全記述回答の開示につきましては、平成22年7月8日付事務連絡職第50号で回答した記の1のとおりです。
3−(2)従来求めていた資料に加えて、検証のために、第1次試行での評価結果を示し、評価のばらつきなどを検証する趣旨からの要望なので、各病院、部門ごとに本人評価と第1次・2次評価の評価点ごとの人数を示すよう求める。
(回答)
 1次試行における評価結果は、病院によって評価期間が様々であることなどから、評価の分布状況などを整理した資料は、作成しておりません。


4 勤務評価制度は賃金制度であり、評価の賃金への反映方法を提案した段階で、改めて真摯な労使交渉を尽くすことが求められていること。
(回答)
 評価結果の給与への反映方法等については、本年9月に病院管理者や外部の有識者で構成する検討委員会を設置して検討を行い、具体化を進めていくこととしております。反映方法についても、一定の考え方がまとまったところで、貴組合に提示し、協議してまいりたいと考えております。

以 上