連合会は、「9割の人が制度に理解を示した」として、勤務評価制度導入を進めようとしています。しかし、組合の1次試行後アンケートでは、「制度導入に賛成」は7.0%という結果です。制度の意義そのものを問うことのない連合会のアンケートでは、職員の気持ちが反映されていないのではないでしょうか。組合はアンケートのとりなおしと、客観的資料の提示と誠実な交渉を要求し、制度導入の見切り発車はしないよう求めています。
1次試行後アンケート(国共病組調査、2010年6月までの回答)より
みんなの疑問・不安・不満 自由記述欄より
- 評価されることでモチベーションが下がる気がします。(20代)
- 個人的な感情なしに公平な評価が行われるのか疑問。評価制度によって人間関係が悪くなり足の引っ張りあいが起こることが考えられる。(20代)
- 評価者に対しスタッフが媚を売る可能性もある。感情で評価される恐れもある。(30代)
- スキルアップのための長期の研修などに行きだすと人員はそのままで現場は大変。看護を大切にしている人が報われない。やる気が低下する。(40代)
- 私たちの仕事は数字で表されるものではないと思います。賃金カット目的以外の何ものでもないとしか思えません。だんだん仕事に対する意欲がうせていきます。(40代)
- 年を重ねれば労働力も落ちます。それで若いスタッフと同等の評価をされれば「年寄りは仕事を辞めて下さい」的な風潮にならないでしょうか?(40代)
- 職場の長が把握していないことが多く、また全てのスタッフの働きぶりを見るのは不可能。公平な評価はできません。(40代)
- 評価者のトレーニングが必要。評価者として適正な人がいるか疑問。(50代)
- これ以上業務を増やすと、本来の看護がおろそかになる。(50代)
- 評価制度そのものに対する評価が必要です。(50代)
- 医療は人間を相手にしている仕事であり、チームワークで成り立つので、成果主義賃金は合わないと思う。(60代)