12月19日、連合会が11月に正式提案した新給与制度についての交渉がありました。新給与制度の主眼はなんといっても勤務評価結果の賃金への反映です。組合は、勤務評価結果を賃金に反映することによって、評価をめぐって不安が渦巻き、職員の輪を壊し、チーム医療にとって有害ではないかと危惧しています。毎年目標を設定して、「もっと働け、もっとがんばれ」と職員が追い立てられて疲弊していく、評価結果が賃金に反映されてしまうのに公平・公正な評価ができる評価者が育っていない、など問題山積です。
給与制度は私たち職員の労働条件の根幹であり、4月実施にこだわらずにちゃんと労使協議を尽くすこと、労使合意のないまま一方的に実施しないことを連合会に強く申し入れました。
5年2号俸昇給の廃止でC評価(標準)でも昇給抑制
現在は毎年の4号俸昇給のほかに5年ごとに2号俸プラスされる制度がありますが、これが廃止されようとしています。毎年C評価(標準)で4号俸昇給していく場合、30年間では5年2号俸昇給が6回分なくなるのです。A評価を6回もとれますか? これまでどおり働いても、これまでのようには昇給しないなんて、モチベーションが下がりませんか? 「職員の勤労意欲を高める」という勤務評価制度の目的に合致しないと指摘しても、連合会は「ご理解いただきたい」で押し通そうとしています。
検査・放射線技師47歳、看護師53歳で昇給ストップ!高位号俸の上限引下げで、いまより早い昇給停止・賃金寝たきりに
職種 | 勤続年数 | 年齢 |
薬剤師 | 27年目 | 48歳 |
検査・放射線 | 27年目 | 47歳 |
看護師 | 33年目 | 53歳 |
「公務員よりも高位の号俸はなくす」として、高位号俸の上限引き下げが提案されています。同時に57歳昇給停止(一、五、六表は58歳)の廃止も謳われていますが、毎年C評価(標準)の昇給だった場合、40代後半には最高位号俸に到達してしまいます(上表。新卒で採用、昇格なし)。ここで昇給ストップとなり、賃金は寝たきり、もう上がりません。「57歳・58歳昇給停止の廃止」、「55歳以降はC評価(標準)で2号俸昇給」と言いながら、実際にはその恩恵にあずかれる人がいないなんてサギみたいな話です。
「勤務評価反対署名」で、年末年始手当・早出手当・透析業務従事手当の廃止などに反対しよう
「勤務評価制度の中止を求める署名」にご協力ください。連合会は給与制度の改悪によって勤務評価の賃金反映の財源を確保し、「原資の適正管理」と言いつつ人件費を抑制しようとしています。労働条件は労使で話し合って決めるのが大原則。職員の9割が反対して評価制度導入を阻止した労災病院の例があります。私たちもNO!の声をあげて、一方的に導入された勤務評価を中止させましょう!