1月30日、勤務評価制度の賃金への反映方法を含む新給与制度案についての意見書を連合会に提出しました。新給与制度案は多くの職員にとって賃下げになることは明らかです。勤務評価制度によって職員同士が競わされてチーム医療が破壊されるのでは? 賃金反映方法が「勤労意欲を高める」という制度目的に合致していないのでは? 連合会がまともな回答をしないために組合の危惧は深まるばかりです。「2012年4月実施」と期限を決めて労使協議に臨む態度も問題です。協議のために十分な時間をとること、給与制度はわたしたち職員の労働条件の根幹に関わる問題であり、労使合意をめざして交渉を尽くすべきことを強調し、下記内容の意見書を提出しました。また、組合が要求している現行制度と新給与制度案を比較する資料を提示するよう再度要求しました。次回交渉は2月20日(月)です。
高位号俸引下げするな! 5年2号俸昇給なくすな! 勤務評価やめて!年末年始手当など諸手当なくすな!
1.俸給表の高位号俸引下げをしないこと。57歳・58歳昇給停止をなくすとしながら、いまよりも早い時期に昇給停止になるのは理不尽。
- 放射線・検査の中2階(二表3級)でいま最も給料の高い人は410,100円。新給与制度でこれから昇給する人は365,200円でストップしてしまう。44,900円減。
- ヒラの看護師(三表2級)は現在最高で391,400円。新給与制度は371,100円でストップ。20,300円減。
2.介護福祉士の初任給は、提案の五表1級ではなく、二表2級とすること。
3.チーム医療を壊す勤務評価制度を中止すること。評価結果の賃金反映はしないこと。
4.5年2号俸昇給を廃止しないこと。医療が他産業に比べて賃金が低いためにとられてきた措置。
5.30年以上長期勤続者の退職時特別昇給を廃止しないこと。これも医療の賃金が低いためにとられてきた措置である。
6.一時金に勤務評価結果と病院業務実績を反映させないこと。病院経営状況を職員に責任転嫁するな。
7.高額家賃負担者特別措置(月1,500円)を廃止しないこと。連合会病院が都市部にあるために家賃が高額になっている。
8.年末年始手当(1勤務6,900円)を廃止しないこと。多くの国民が休む年末年始に働くのだから手当するのは当然。どこの民間病院でも必ず支給されている。
9.早出手当(1時間900〜1,400円)を廃止しないこと。早朝出勤は家族や社会と生活リズムがズレてしまうこと自体が負担である。
10.人工透析業務従事手当(月8,000円)を廃止しないこと。職員は「常に感染のリスクがある状態」と訴えている。連合会の認識が甘いのではないか。
11.4月実施にこだわらず、十分に労使協議を尽くすべきである。