病院のしめきりに間に合わない・病院経由では意見を出しにくい人は、組合経由で意見が出せます(しめきり7月29日)
連合会は、すでに配布した「新給与制度の骨子」(給与制度検討委員会報告書)に沿って新給与制度を構築したいとして、7月末まで新給与制度についての意見を募集しています。病院は独自に設定したしめきりで意見を募集しているようですが、すでにしめきられている病院があることがわかりました。国共病組が連合会給与課に確認したところ、「広くみなさんの意見を集めたいので、組合経由でも受けつける」そうです。意見は無記名でもいいし、病院名もなくて構わないとのことです。病院経由では意見を出しにくい方は、適当な紙に書いて組合のポストに入れるか、国共病組本部宛にメールかファクスで意見を送ってください。個人が特定されない形で、責任をもって連合会に提出します。
「評価は絶対評価」「がんばる人に報いたい」のウソ
連合会は、「がんばった人に報いたい」として、「評価結果を昇格・昇給・一時金等の処遇に活用」することにより、「職員の勤労意欲を高める」と勤務評価制度導入の目的を説明しています。しかし、評語(評価結果)がAだったとしても、賃金へ反映する時は5%の分布率で調整されてしまいます。評語Bでも、人数が多ければCにされることがあるのです。「評価は絶対評価」といいながら、評価どおりに賃金反映されないなんて、勤労意欲が高まるわけがありません。
- がんばってA評価をとっても、賃金反映のときに5%の中に入れなければBになってしまうのでは全然やる気が出ない。しかも、「5%以内」だから、院長判断で0%もあるわけだ。
- 必ずどの職種にもAがつくわけではない。最終的には院長判断なので、医師ばかりにAやBがついて、他の職種はCばかりということがありうる。どの職種にもAをつけてほしい。
- 看護師は他職種に比べて人数が多く、AやBなんて絶対とれないと思います。
- ふつうの黒字病院でふつうに働いて、どうして一時金が下がるのか、納得いきません。
- 病院が黒字だろうが赤字だろうが、働く私たちの仕事内容は変わりません。病院の経営状態によって私たち個人の一時金が下げられるのはおかしいです。
- 諸制度・諸手当廃止の一方で、役付の職務手当アップは不公平。
- 評価やら面談やら仕事が増えるのに、たったの1万円増額では割に合わない。時間外の請求させてほしい。(注:この表にある職制は、もちろん時間外請求をする権利があります。きちんと請求しましょう。)
「評価Cなら賃金は下がりません」のウソ
勤務評価制度の財源として、5年ごとの2号俸昇給制度が廃止されようとしていますが、これは他産業に比べて賃金が低いためにとられてきた措置です。現行では30年在職すれば2号俸昇給が6回あります。勤務評価のA評価6回分、B評価12回分にあたります。毎年、標準のC評価しかとれなかったら、これまでどおり働いているにもかかわらず賃金は下がるのです。
また、「国で認められていない」という理由で、どこの民間病院でも出している年末年始勤務手当、早出手当などの廃止が検討されています。24時間365日開いている医療の特殊性をまったく無視しています。これらの諸制度・諸手当がなくなるのは全職員にとってたいへんな賃下げとなります。
- 5年2号俸昇給の分を勤務評価で取り返せないなら大幅な賃下げだ。新給与制度絶対反対!
- 職員同士を勤務評価で競わせた上に賃下げだったらモチベーションがあがらない。しかも、職場の人間関係が悪くなりチーム医療が壊されて、結局は患者さんに迷惑がかかると思う。
- 年末年始は公務員には休日手当が出ているが、私たちは振休制度であり、休日手当は出ていない。年末年始手当がなくて、誰がお正月に働こうと思うだろうか?
- 給食は、始発では間に合わないほど早い時間に出勤しています。「早く出れば早く帰れる」というような単純な話ではありません。家族とは生活リズムがずれるし、手当があって当然だと思います。
- 月8,000円の人工透析従事手当をなくすなら、臨床工学技士にも危険手当をつけてください!