中労委あっせん案は交渉継続の途を開いた
9月29日午後10時、8時間半にもおよぶ中央労働委員会での話し合いの結果は、「国共病組と連合会はあっせん案を受諾し、勤務評価制度についての交渉を継続することが確認」されました。しかし、勤務評価制度の一方的な10月1日実施を止めることは出来ませんでした。
勤務評価制度の賃金への反映方法について正式提案がないまま、就業規則変更で勤務評価制度を強行導入したことは断じて許されないことですが、前回の8月11日交渉において「交渉打ち切り」とされた勤務評価制度について、中労委あっせんの結果、再び交渉することができるようになったことは大きな前進であると組合は受け止めています。
これからの労働組合の運動は、勤務評価結果の賃金への反映方法ほか新給与制度の全体像を早期に明らかにし、職員の意見に誠実な対応をさせるため、十分な時間をかけて労使交渉を尽くすよう強く求めていくことです。
中央労働委員会のあっせん案がでる前までは、「交渉」することすら拒否をしていた態度を変えさせたのですが、交渉の結果は「組織の力 組合に加入している職員の数」によって大きくかわってきます。反対署名・反対意見の提出など協力をしていただいた職員の方で、組合に加入されていないみなさん、組合加入で一方的な引き下げを許さない運動を一緒に。
あっせん案
今次争議は、下記により解決されたい。
記
国家公務員共済組合連合会は、勤務評価制度を実施するに当たり、勤務評価制度の賃金・一時金に係る処遇への活用に関し、できるだけ早期に国家公務員共済組合連合会病院労働組合(以下「組合」という。)に提案して、組合と十分協議をするものとする。
勤務評価導入に伴う一方的賃下げは許さない!
5年2号俸在職者調整や退職時4号俸特別昇給制度、早出手当・年末年始手当・人工透析従事手当などの一方的廃止を許さない取り組みを強化します。新給与制度に反対する署名などで、私たちの「賃下げNO!」の声を連合会に訴えていきましょう。
5年2号俸在職者調整:医療技術職(2表)40歳前後で年間20万円前後の減額、定年退職時には総額400万円以上減
年末年始手当:一勤務6900円の手当 <年末年始に働く事のない人たちで考えた案>