国共病組

国共病組とは国家公務員共済組合連合会病院労働組合です

国共病組(こっきょうびょうそ)は国家公務員共済組合連合会病院で働く仲間の労働組合です。
国共病組の正式名は「国家公務員共済組合連合会病院労働組合」と言い、1959年2月に結成されました。
連合会病院の14の病院が結集している組合です。連合会病院で働く仲間は、職種や雇用形態にかかわらず、どなたでも加入できます。
患者さんから喜んでもらえる仕事がしたい。明るく生き生きと健康で働き続けたい。
そして自らの生活をより人間らしく豊かなものにしたい。 こんな思いを実現するために労働組合は存在しています。
組合には、仲間の暖かい心、人間的なふれあいがあります。 何でも話し合い、信頼しあう人間関係があります。
あなたの悩みをともに悩み、理解して、一緒に解決しようという仲間がいます。
希望に燃えて、働くことの楽しさ、生きていることの喜びを、心から感じることのできる職場を一緒に、力を合わせて作っていきませんか。

  

151216 連合会、非常勤「5年雇止め」を保留--違法な就業規則は組合が許さない!


 連合会は、非常勤職員全員に「更新は5年以内」で契約をさせて、あらかじめ「5年雇止め」を受け入れさせる就業規則の改悪をしようとしていました。これに対して組合は、11月16日の秋闘交渉において就業規則変更に反対する意見書と要求書を連合会に提出しました(ニュース8号に全文掲載)。12月14日、連合会は「5年雇止め」の就業規則変更を「保留する」と回答してきました。私たち労働組合の力で、法律に反する非常勤就業規則変更を止めました!

組合に対する連合会回答(2015年12月14日)

病院等施設非常勤職員就業規則準則の改正等について
 標記については、平成 27 年 10 月 20 日付共済連本職第 42 号により通知したところですが、提案した内容について、再検討したいと考えており、実施について保留することとしたので通知します。なお、再提案が準備できた段階で、改めて通知します。

連合会の変更案は非常勤職員を都合よくやめさせる「5年雇止め」

 連合会の非常勤就業規則変更案の特徴
1.契約時に「更新は5年以内」として、基本的に全員5年で雇止め
2.2013年4月1日に働いていた人(それ以前からも含む)は、2018年3月31日で雇止め
3.例外的に「院長が認めた者」(=病院が選んだ人)だけは「無期転換」して6年目以降も働ける

変更案は法律とどこが違ったのか

 改正労働契約法第18条は、「雇用の安定化」のために5年無期転換ルールを設けました。有期契約が5年を超えた労働者が無期転換の申込みをすると使用者はそれを承諾したものとみなされます。つまり、申込みをした人は無期契約になり、申込みをしない人はそのまま有期契約を続けることができます。しかし、連合会は、非常勤就業規則変更によって、契約時に「5年上限」を定めて、労働者に「無期転換の申込権」を与えないうえに、6年目以降の有期契約の更新も奪おうとしました。まったく法律の趣旨とはかけ離れた内容の変更案でした。

これでもう大丈夫?

 就業規則変更の2016年1月1日実施は保留になり、連合会は「再検討する」と言っています。ちゃんと法律に則した形になるように、組合はこれからも粘り強く交渉していきます。

雇用と生活を守るために労働組合に加入しよう

 非常勤職員はいつも雇止めの不安にさらされています。また、常勤職員だからといって安心はできません。「経営状況が悪い」「利益を上げたい」などの理由で、常勤職員が非常勤職員や委託に置き換えられてしまうこともありうるのです。実際、「ブラック企業」と呼ばれる会社は、利益を上げることを最優先にして、少数の正職員を過労死に追い込み、多数の非正規職員を低賃金で使い捨てにしています。こんなことを病院にさせないために、みんなで労働組合に加入して、私たち労働者の雇用と生活を守りましょう!