月例給0.15%、一時金0.1ケ月分改善 看護師初任給 1,200円引上げ
国家公務員の賃金は税金ですから人事院が民間給与を調査し、格差があれば政府に勧告し、閣議決定を経て決まります。17年度は民間給与との比較で「平均631円。0.15%」の格差があったということです。初任給1,000円引上げなど若年層を引上げ、医療職の引上げ幅をプラスし看護師と医師の初任給を1,200円引上げ。各号俸の引上げ幅も一般職より若干の上乗せはあったものの、生活改善には程遠い引上げと言わざるを得ない内容です
長時間労働・夜勤交替制に実効ある規制を!
医労連は長時間・過密労働の実態の是正について、この間人事院への要請などで、根本問題に政府の定員削減による人員不足があることを強調した上で「上限規制」などの具体策を挙げて人事院を追及してきました。それに対し、「長時間労働の是正の重要性はかつてなく高まっている」との認識を示しながら、今年も抜本的な是正に踏み込む内容とはなりませんでした。社会的課題となっている「勤務間インターバル制度」についても「検討」にとどまっており、言葉の勇ましさとは裏腹に人事院の真剣さに疑問を持たざるをえません。
求められる再雇用者等の賃金改善
医労連の再雇用職員実態調査では、賃金は定年時の6割で、処遇も含め改善が強い要求となっています。これについては「定年の引上げに向けた具体的な検討との整合性にも留意しながら引き続き、必要な検討を行っていく」と表明するのみです。