3月12日の中央交渉で、連合会は勤務評価・新給与制度の実施を7月1日に延期してきました。また、新給与制度案の修正案として、廃止予定の早出手当、人工透析従事手当などについては2年間の経過措置、年末年始手当はすべて廃止ではなく3日間は支給することなどを提案。私たちの粘り強い交渉によって、一定の譲歩をする姿勢を引き出しましたので、3月15日ストライキは延期することとします。
連合会の指示どおりに勤務評価を実施していない病院があったり、労基法を守らない評価者もなかなか改善されません。勤務評価は問題多すぎ! 組合は勤務評価・新給与制度の実施に反対しています!
新給与制度修正素案の主なもの(連合会2012年3月12日)
- 高額家賃負担者特別措置(月1,500円)
- 人工透析業務従事手当(月8,000円)
2012年度全額支給、2013年度半額支給ののち、2014年度より廃止
- 早出手当(1時間900円〜1,400円)
6時以前に出勤する者には支給する(理事長承認必要)。6時以降は、2012年度全額支給、2013年度半額支給。
- 年末年始手当(1勤務6,900円)
12月31日、1月1日、1月2日は支給する。
- 施行日
7月1日
4月からの給与改定−0.23%提案される
例年12月にされる給与改定ですが、連合会は2011年度給与改定案として、人事院勧告に則り、2012年4月1日からの平均−0.23%削減と、2011年度分については今年の夏季一時金で「調整」する案を出してきました。3月に提案して4月から賃下げを実施することは、労働ルールを無視するものであり、組合は同意できません。また、すでに支給した2011年度の給与を、2012年夏季一時金から引こうなどというのは、断じて許されないことです。不利益遡及をしないよう再検討することを要求しましたが、連合会は「今日は答えを出せない」とかたくなな態度に始終しました。
なお、給与改定については、国家公務員給与特例法(公務員賃下げ法)に関連して財務省と協議中であり、3月最終週にどうしても団交を設定したいとしつこく求められましたが、組合は、「いまから日程変更はできない、次回交渉は4月9日である」ときっぱり拒否しました。
宮城野分院閉鎖方針に住民反対署名2万筆
東日本大震災で甚大な被害を受けた東北公済病院宮城野分院(仙台市)の今後について、2月29日、職員に対して説明がありました。宮城野分院を4年後の2016年4月に閉鎖する方針で、本院を建て直して、分院の機能(人工透析、回復期リハ、訪問看護)を移転統合する、全員の雇用は守る、という内容です。しかし、被災地復興に病院は必須です。60年の歴史がある病院閉鎖に地域住民は反対し、分院存続を求める署名活動をしています。地域医療を守るため、組合はこれからも宮城野分院の存続を追求します。
非常勤インフルエンザ特別有給休暇を要求
2月の交渉でも取り上げた非常勤職員のインフルエンザ休暇問題。現在は、常勤職員は特別有給休暇になりますが、非常勤職員は無給の特別休暇です。他者への感染のおそれがある期間は出勤停止を命じられるのは常勤も非常勤も同じなのですから、非常勤職員にも特別有給休暇を与えるよう要求しました。