11月25日の秋闘交渉で大きな成果です。年末年始勤務手当が100円アップの7,000円になります。1996年以来、実に17年ぶりの増額です。年末年始手当は新給与制度で一旦は廃止を提案されたものの、みんなの力を結集して継続支給を勝ちとり、今回の増額へとつなげることができました。また、保育所運営費補助についても前進回答があったため、11月27日に予定していたストライキは中止します。
年末年始勤務手当
12月29日(28日準夜勤務)から1月3日(1月4日朝までの深夜勤務)について、1勤務につき7,000円(100円増額)。2交替制の夜勤は2勤務扱い。
非常勤の年末年始休暇
12月29日〜1月3日まで6日間の有給休暇
保育所特別運営費補助
東北公済病院:152万円、千早病院:137万円(昨年同額)
保育所運営費補助
保育児30人以上の枠を新設
一時金は妥結せず:大多数のC評価から0.03月引くな
冬季一時金は2.05月ですが、個人の勤務評価と病院実績を反映する「成績率」によって、私たちの一時金支給月数はバラバラです。75%以上の人から0.03月下げた分がA・Bの成績優秀者への加算に使われるなんて許せません。A・Bが何人いるかも公表せずに、透明で公平な制度だと言えるでしょうか?組合は職員同士を競わせてチーム医療を破壊する勤務評価制度に反対しています。
2014年4月からの退職手当引下げにやむなく合意
退職手当引下げ期間 | 調整率 |
2014.4.1〜12.31 | 96/100 |
2015.1.1〜9.30 | 92/100 |
2015.10.1〜 | 87/100 |
退職手当を2014年4月から段階的に引き下げて、2015年10月から現行よりも13%引き下げることにやむなく合意しました。39年働いて定年退職する看護師は340万円もの大幅ダウンですが、これは国家公務員の共済年金が厚生年金と一本化されるための措置であり、もし実施しなければ、病院職員は共済年金からはずされて、さらに退職金が減ってしまうことになりかねません。
組合は「浮いたお金」の使い道について、病院の設備投資だけでなく、非常勤職員の退職手当支給や廃止される手当の復活など職員の処遇改善を要求し、連合会は病院の設備投資などに使うとだけ答えました。また、組合は実施時期について、4%引下げの第一段階の区切りが冬季一時金支給時期の12月であることが駆け込み退職を誘発し、8%引下げになる1月以降は人員不足に陥るのではないかと指摘しましたが、連合会は実施時期の変更にも応じませんでした。
非常勤の5年無期雇用転換は延期、法改正の行方見守る
労働契約法の改正に伴い、10月に協定した非常勤職員の5年無期雇用転換ですが、国会で10年に延ばそうとの議論があり、さらなる法改正の可能性が出てきたために、連合会の規約整備は延期されました。したがって、非常勤職員の定年60歳の実施も保留になりました。