国共病組

国共病組とは国家公務員共済組合連合会病院労働組合です

国共病組(こっきょうびょうそ)は国家公務員共済組合連合会病院で働く仲間の労働組合です。
国共病組の正式名は「国家公務員共済組合連合会病院労働組合」と言い、1959年2月に結成されました。
連合会病院の14の病院が結集している組合です。連合会病院で働く仲間は、職種や雇用形態にかかわらず、どなたでも加入できます。
患者さんから喜んでもらえる仕事がしたい。明るく生き生きと健康で働き続けたい。
そして自らの生活をより人間らしく豊かなものにしたい。 こんな思いを実現するために労働組合は存在しています。
組合には、仲間の暖かい心、人間的なふれあいがあります。 何でも話し合い、信頼しあう人間関係があります。
あなたの悩みをともに悩み、理解して、一緒に解決しようという仲間がいます。
希望に燃えて、働くことの楽しさ、生きていることの喜びを、心から感じることのできる職場を一緒に、力を合わせて作っていきませんか。

  

111101 虎の門:人工透析業務従事手当(危険手当)の廃止は、絶対に納得できません!!

日額から月額、そして危険手当に準じた本俸化となっている正当な手当です

 労働組合OBの話と昔の記録から、当時の透析室組合員が中心となって要求し、少なくとも2年以上を要して1975年(S50)4月に実現。77年10月の争議終結に関する仮協定には「危険手当及び人工透析業務従事手当(以下略、透析手当)」としてエックス線照射技師等と伝染病患者の看護従事等の危険手当と同額で、日額210円を230円にアップさせています。その後も一時金の算定基礎や本俸化、月額化を要求し、89年に検査技師等の危険手当4%本俸化と同時に透析手当の月額化を実現しました。当時の組合員数は70%で、危険手当ゼロを打ち破ったのです。透析手当8千円は時間単価や地域手当17%、一時金の算定基礎額です。万一廃止されたら地域手当に跳ね返り月額9440円賃下げです!! 人工透析で患者さんの命を守る職員の仕事も見ずに廃止の提案をされても絶対に納得できません。

人工透析は高度な医療そのもの!「危険が無くなった」という根拠が理解できません。

 治療分野の拡大と件数の増加により血液との接触の危険や大量の感染性医療廃棄物との接触はむしろ増加しています。「危険が無くなった」という根拠が理解できません。
 虎の門病院50年史「腎センターの歩み」P348で腎センター内科部長高市先生は「臨床工学技士や看護師の努力により、透析に用いる水の清浄化や人為的ミスの少ない透析システムの導入など、遅々としておりますが改善を続けております。当院の血液浄化室は、携わるスタッフのレベルが非常に高いということを私は日々感じております。このように優秀な人材が育つ体制の基礎を三村先生が作り上げられたことに頭が下がる思いをいたしております。」(抜粋)とスタッフを紹介しています。透析手当はこの業務に携わる技師や看護師の正当な危険手当です。
 先日の「新賃金制度説明会」で連合会本部江原職員部長は、廃止の根拠を質問した臨床工学技士たちに「危険がなくなった」「公務員にない制度」などいうので、「現場を知らなすぎる」と技師達の怒りを買いました。腎センターの業務は以前は慢性腎不全主体の治療でしたが、現在は劇症肝炎、白血病結核等様々な感染リスクの高い分野に治療範囲が広がっています。臨床工学技士や看護師の腎センターの業務を見ていただきたいです。写真を見てもらえば分かるように様々な形で血液との接触があります。感染症のリスクも高い。透析手当を無くすのでなく、臨床検査技師同様の危険手当4%にすることなど見直しを要求します。


虎の門病院50年史に「昭和50年透析室の風景」がありました



一人の患者に対して、太さ17Gの針でシャント※に2回の穿刺を行う!!(※動脈と静脈をつないだ高流量の血液が流れる血管。)



毎日のように太い針が大量にゴミとして出るので、針箱はすぐにいっぱいになる!!当然、B型肝炎C型肝炎など感染症患者の針もある。



透析治療中には輸血も行う!!



毎日、透析に使われた、血液で汚染された回路・ダイアライザーは大量に出る!!

人工透析業務従事手当(仮称)の支給について」(給与関係規程集より)

1.支給対象 医師以外の職員が人工透析業務に従事したときに支給する。
2.手当額  
  (1)常時人工透析業務に従事する職員 月額8000円以内
  (2)前号に掲げる職員以外の職員 日額360円以内
4.他手当との関係
  (1)勤務1時間あたりの給与額を算出する場合の基礎給に算入する。ただし、第2項第2号に定める日額については、人工透析業務の時間外等の場合にのみ算入する。
  (2)第2項第1号に定める月額については、前号のほか、地域手当、広域異動手当、及び一時金の額算出の基礎とする。
5.その他事務手続等
  (1)危険手当との関連についてはなお検討すべき点もあると思われるので、当面仮称として独立した手当としたが、具体的な支給方法その他事務整理上は便宜危険手当に準じて取り扱うこととする。                 

勤務評価制度の拙速な実施を中止し、慎重な検討・協議を求める署名をしてください!