国共病組

国共病組とは国家公務員共済組合連合会病院労働組合です

国共病組(こっきょうびょうそ)は国家公務員共済組合連合会病院で働く仲間の労働組合です。
国共病組の正式名は「国家公務員共済組合連合会病院労働組合」と言い、1959年2月に結成されました。
連合会病院の14の病院が結集している組合です。連合会病院で働く仲間は、職種や雇用形態にかかわらず、どなたでも加入できます。
患者さんから喜んでもらえる仕事がしたい。明るく生き生きと健康で働き続けたい。
そして自らの生活をより人間らしく豊かなものにしたい。 こんな思いを実現するために労働組合は存在しています。
組合には、仲間の暖かい心、人間的なふれあいがあります。 何でも話し合い、信頼しあう人間関係があります。
あなたの悩みをともに悩み、理解して、一緒に解決しようという仲間がいます。
希望に燃えて、働くことの楽しさ、生きていることの喜びを、心から感じることのできる職場を一緒に、力を合わせて作っていきませんか。

  

101026 虎の門:協議は継続! 本院9階16時間夜勤2交替制導入

10月19日第2回労使交渉 

宗村副院長「組合と協議をつくす」と発言

 交渉前日の18日、労働組合は、病院から「本院9階病棟、16時間夜勤2交替制導入」の正式な提案書を受け取りました。19日第2回交渉には、宗村副院長と伊藤事務長が出席しました。労働組合は再度「基本的見解と質問事項」を提出して交渉をすすめました。
 交渉の結果、病院には文書による回答と協議に必要な資料を全部そろって出してもらうことになり、それから再交渉することになりました。今回、労使で出された問題点をお知らせします。

勤務表は、看護師の労働条件! 提出を求める!

 組合の求める資料のうち、勤務表について、宗村副院長は、「プライバシーの配慮」を理由に提出を拒否しました。一人でも見せたくない人がいれば出さないという副院長に、事務長は「出せるものは出すのが私のスタンスだ」と言いながら、副院長の拒否に同調しました。
 組合は法的な根拠があるなら示すよう質問しましたが、なんの根拠も示せず、今度は「師長が責任をもってやります」と言い出し、紛糾しました。勤務表は病棟看護師の労働条件そのものであり、夜勤回数や勤務間隔、公休や連休付与、日勤夜勤人員数を確認するものです。組合は提出には氏名削除、順序も変えて出すことも提案しました。どのような2交替にしていくか説明責任を果たすよう、勤務表提出の再検討を求めました。

提案内容は…1人の人員も増やさず、16時間夜勤? ほんとに大丈夫? もっとよく説明して!

16時間夜勤が及ぼす心身の負担についての検討は?

 副院長は、「8時間でも16時間でも夜勤はたいへん」「長時間夜勤の問題のデータは否定しない」が、「虎の門の4階病棟(12時間夜勤)も分院2−3(16時間夜勤)もインシデント、アクシデントは増えていない。大きな問題は起きていない」と発言。
 組合は夜勤労働の集中力の低下や乳がんの問題など労働安全の資料を副院長に渡しました。リスクのある勤務を選ぶことだから、大丈夫という根拠を資料で示すことを求めました。

仮眠室は

 当初、個室と説明されていたが、1室を4ベッドに仕切っただけ、遮光や防音も不十分、設備(洗面台)もありません。事務長は個室にできなかった責任は事務にあるが、ガマンしてもらいたいと言いました。
 組合は16時間夜勤に仮眠は大事で、これで本当にちゃんと仮眠できると看護師に言えるかと聞くと、事務長はこれでは遮光も他の人の出入りも気になると問題を認めました。

仮眠時間は

 一般的に16時間夜勤では2時間与えられている。仮眠2時間は検討しなかったか質問しました。「考えていない。業務の軽減策を考える」とのことです。仮眠の重要性は検討されていませんでした。

休日の仮眠時間中は1人夜勤が発生する問題

 副院長は「配置人員は1人でない」と言うので、組合は「交替で仮眠にいくから1人夜勤じゃないか!」とただしました。副院長は「虎の門は応援がしっかりしているし、必要に応じて応援できる。緊急時にはコードブルーで対応」と説明しました。組合は、休日に患者数が減っても、残るのは重症患者だし、緊急入院もある、安全が守れるか、と質問。仮眠時間の確保のための人員増もあえてやらないというのなら、問題ないというその根拠を出すこと、説明する責任を果たすことを求めました。

経済面では

 2交替になると手取りが減る、広島記念病院では1人3万円下がった。準夜の帰宅のタクシー代も節減となり、そのあたりは事務は計算したのか質問しました。事務長は計算していないといい、副院長は経済効果をねらったものではないと答えました。
 組合は、経営者として経済効果を試算し、それで人員をつけるとか苦労している看護師に返すとか考えないのか質問し、少なくとも試算はするよう求めました。

「年休取得率」の資料が出されましたが

 取得率はきわめて低く、これでは看護師はきついと指摘しました。また、2交替病棟のほうが取得率が低いので取りにくいのか質問しました。2009年の病棟全体の取得率は50.8%、本院4階43%、分院2−3は34%です。
 副院長は、「個人的なことや、病欠で人数が少なくなるといろんな事情が生じる」と説明。組合が年休は申請があったら拒んではならないと連合会本部と確認していることについて、事務長は「(本部の)指示がなくても法的にそうだ」と発言。
 さらに組合は、年休を完全消化できる、早出、遅出がない勤務であり、本院病棟は平均年休数17日とれる人員に73名足りないと指摘しました。


 次回の交渉は、勤務表はもちろん、すべての資料や申し入れに対する文書回答をそろえて出してもらってから、交渉日程を決めることになりました。
 病棟看護師のみなさん、疑問・質問を組合までお寄せください。

夜勤の休憩時間で、またしても未払いが!

 今回の交渉で、「病棟休憩時間は30分と説明されているが?」と質問しました。
 宗村副院長は、「労基署と現在話し合いをすすめている。休憩は連続しては30分。15分は取れるときに」と説明しました。
 労働条件は労働組合と話し合うことなのに、労基署と話し合っているというのはどういうことでしょうか? 組合はその場で、「休憩30分ですね。だとしたら、全員に15分の超過勤務時間が発生しています。2年さかのぼって8らってください」と要求しました。また、4月からは時短で休憩時間は60分です。そうなると30分の超過勤務時間となります。
 病棟で働くみなさん、夜勤の休憩時間についてもきっちり改善させていこうではありませんか。

メールはこちらまで。
tora-union@w3.dion.ne.jp