2014年度の給与改定により、4月にさかのぼって俸給月額が引上げになりました。また、医師特別調整手当、通勤手当、危険手当も引上げられました。冬季一時金は新しい俸給表による基準額×支給月数で計算されます。
基準額とは「毎月決まって支給される額」のことで、俸給月額、地域手当のほか、扶養手当、特別調整手当、危険手当(4%)などを合計した額になります。
支給月数は個人の勤務評価と病院実績によって異なります。
給与改定でどのぐらいの賃上げになるの?
俸給表の改定率は国家公務員と同じく平均0.3%で、号俸の低いほど引上げ率が高くなっています。連合会病院は若い職員が多いため、平均0.56%の引上げとなります。
地域手当10%(枚方公済、六甲、広島記念、千早など)の例を見てみましょう。
- 1年目の看護師(三表2級7号俸)、地域手当10% 【改定率1.2%】
旧俸給表:俸給月額199,600円+地域手当19,960円=219,560円(時給1,399円)
新俸給表:俸給月額202,000円+地域手当20,200円=222,200円(時給1,416円)
- 5年目の放射線技師(二表2級27号俸)、地域手当10%、危険手当4% 【改定率0.9%】
旧俸給表:俸給月額207,700円+地域手当20,770円+危険手当9,139円=237,609円(時給1,515円)
新俸給表:俸給月額209,600円+地域手当20,960円+危険手当9,223円=239,783円(時給1,528円)
4月にさかのぼって差額支給とは?
4月にさかのぼって賃上げすると、これまでの俸給表で4月から11月に支給した賃金では不足が生じます。この差額分がまとめて12月に支給されることになります。
下は4年目の看護師の例です。地域手当12%(立川、名城、東海など)、勤務評価Cで夏季一時金が1.87月でした。これに加えて、時給が上がることによる時間外手当や夜勤手当などの差額や、該当者には通勤手当の差額も支給されます。
- 2014年4月〜9月の俸給月額(三表2級15号俸)+地域手当
旧俸給表 239,792円(時給1,528円)|新俸給表 242,368円(時給1,545円)|差額 2,576円×6か月
- 2014年度夏季一時金(1.87月)
旧俸給表 448,412円|新俸給表 453,229円|差額 4,817 円
- 2014年10月〜11月の俸給月額(三表2級19号俸)+地域手当
旧俸給表 247,296円(時給1,576円)|新俸給表 249,760円(時給1,592円)|差額 2,464円×2か月
ざっと計算して25,000円ぐらいになります。でも、ちょっと面倒ですね。新旧の基本給の差額×(8か月+夏季一時金の月数)で計算するとだいたいの金額が出ますのでやってみてください。
俸給表をご覧になりたい方、詳しく知りたい方は組合までどうぞ。