国共病組

国共病組とは国家公務員共済組合連合会病院労働組合です

国共病組(こっきょうびょうそ)は国家公務員共済組合連合会病院で働く仲間の労働組合です。
国共病組の正式名は「国家公務員共済組合連合会病院労働組合」と言い、1959年2月に結成されました。
連合会病院の14の病院が結集している組合です。連合会病院で働く仲間は、職種や雇用形態にかかわらず、どなたでも加入できます。
患者さんから喜んでもらえる仕事がしたい。明るく生き生きと健康で働き続けたい。
そして自らの生活をより人間らしく豊かなものにしたい。 こんな思いを実現するために労働組合は存在しています。
組合には、仲間の暖かい心、人間的なふれあいがあります。 何でも話し合い、信頼しあう人間関係があります。
あなたの悩みをともに悩み、理解して、一緒に解決しようという仲間がいます。
希望に燃えて、働くことの楽しさ、生きていることの喜びを、心から感じることのできる職場を一緒に、力を合わせて作っていきませんか。

  

140408 給与は「病院の経営みて考える」と例年どおりの回答

手当改善は継続協議、4月9日ストライキ中止

 4月7日、連合会との春闘交渉が行われ、全国の国共病組から12名が参加しました。4月からの消費税3%増税春闘での民間企業のベースアップ回答などの情勢を見れば、連合会は47億の黒字見込みですから、すぐにでも賃上げを追求したいところです。しかし、連合会は病院の決算と公務員の動向をみてから判断したいという姿勢です。今年こそプラスの給与改定を勝ち取っていきましょう!
 諸手当の改善については、連合会3月回答では「現行どおり」以上のものが出ませんでしたが、春闘交渉では、寒冷地手当と特別夜勤手当について「引き続き協議をしたい」という将来につながる前向きな回答を引き出しました。これにより、4月9日に予定していたストライキは中止します。

北海道の病院に寒冷地手当の復活を! 札幌市内一戸建てで年間37万円もの灯油代

 2008年に廃止された寒冷地手当の復活を目指し、斗南病院の職員が数年分の自宅の灯油代の資料を提示して連合会に訴えました。廃止提案された当時は、北海道の2つの病院の経営状態が思わしくなく、病院統合の話が出ていました。病院を2つとも存続させ、地域住民の医療を守るために、職員は泣く泣く寒冷地手当の廃止に合意しました。国家公務員準拠と言いつつ、寒冷地手当は切られてしまったのです。しかし、状況は大きく変わりました。2つの病院はいずれも黒字に転換しています。灯油代は当時の2倍以上になり、生活を圧迫しています。北海道だからといって物価が安いわけではありません。寒冷地仕様の車や住居、衣服など、北国特有の出費があります。冬の厳しい生活を具体的な資料で示されて、連合会も検討せざるをえなくなり、「継続協議」の回答が出ました。

17年も据え置きの特別夜勤手当を増額せよ!

 国共病組のある病院の現行の特別夜勤手当は、月の夜勤回数4回までは3,450円、5回以上は3,840円です。この金額は1997年度に100円増額して以来、ずっと上がっていません。組合は4回までは5,000円、5回から8回は6,000円、そして9回以上を新設して10,000円とすることを要求し、「夜勤月8回以内」の実現を目指しています。この春より国立病院機構では、準夜3,500円、深夜4,200円となり、平均400円アップしました。日本看護協会の調査では、4000円から5000円が相場だといいます。連合会病院でも世間並みの特別夜勤手当に改善するよう今後も追求します。

化学療法にたずさわる者に危険手当支給を要求

 抗がん剤の危険性は、被爆防止のために委員会を設置し、ゴーグルやマスクでしっかり防護することからも明らかです。連合会は「国に準拠して手当を出さない」と言いますが、被爆の危険があるのですから、化学療法にたずさわる薬剤師や看護師に対して危険手当を支給すべきと考えます。

パワハラのない働きやすい職場にしよう!

 組合にはさまざまな相談が寄せられます。7対1看護のために、病休をとらせない、忌引きをとらせない、育休をとらせない等の問題事例が実際に起きています。中でも深刻なパワハラ被害は、職員を病気や退職に追い込んでいきます。解決のために病院や連合会本部にも対応が求められます。誰にも相談できずに泣き寝入りして、そっと退職していく職員の実態は把握できません。安心して働き続けられる職場にするために、連合会本部と各病院にパワハラ相談窓口の設置を求めます。