手当改善は継続協議、4月9日ストライキ中止
4月7日、連合会との春闘交渉が行われ、全国の国共病組から12名が参加しました。4月からの消費税3%増税、春闘での民間企業のベースアップ回答などの情勢を見れば、連合会は47億の黒字見込みですから、すぐにでも賃上げを追求したいところです。しかし、連合会は病院の決算と公務員の動向をみてから判断したいという姿勢です。今年こそプラスの給与改定を勝ち取っていきましょう!
諸手当の改善については、連合会3月回答では「現行どおり」以上のものが出ませんでしたが、春闘交渉では、寒冷地手当と特別夜勤手当について「引き続き協議をしたい」という将来につながる前向きな回答を引き出しました。これにより、4月9日に予定していたストライキは中止します。
北海道の病院に寒冷地手当の復活を! 札幌市内一戸建てで年間37万円もの灯油代
2008年に廃止された寒冷地手当の復活を目指し、斗南病院の職員が数年分の自宅の灯油代の資料を提示して連合会に訴えました。廃止提案された当時は、北海道の2つの病院の経営状態が思わしくなく、病院統合の話が出ていました。病院を2つとも存続させ、地域住民の医療を守るために、職員は泣く泣く寒冷地手当の廃止に合意しました。国家公務員準拠と言いつつ、寒冷地手当は切られてしまったのです。しかし、状況は大きく変わりました。2つの病院はいずれも黒字に転換しています。灯油代は当時の2倍以上になり、生活を圧迫しています。北海道だからといって物価が安いわけではありません。寒冷地仕様の車や住居、衣服など、北国特有の出費があります。冬の厳しい生活を具体的な資料で示されて、連合会も検討せざるをえなくなり、「継続協議」の回答が出ました。
17年も据え置きの特別夜勤手当を増額せよ!
国共病組のある病院の現行の特別夜勤手当は、月の夜勤回数4回までは3,450円、5回以上は3,840円です。この金額は1997年度に100円増額して以来、ずっと上がっていません。組合は4回までは5,000円、5回から8回は6,000円、そして9回以上を新設して10,000円とすることを要求し、「夜勤月8回以内」の実現を目指しています。この春より国立病院機構では、準夜3,500円、深夜4,200円となり、平均400円アップしました。日本看護協会の調査では、4000円から5000円が相場だといいます。連合会病院でも世間並みの特別夜勤手当に改善するよう今後も追求します。