C評価「標準」で病院実績「基本」の人は1.87月
6月9日、夏季一時金交渉を行いました。連合会の一時金回答は1.90月ですが、勤勉部分に2012年度の個人の勤務評価と、2013年度下半期の病院実績による「成績率」が反映されるために、評価がCの「標準」で、病院実績が100〜103%の「基本」の場合は1.87月となります。100%未満の赤字病院の「標準」の人は1.77月まで一時金が下がります。組合は、赤字病院の一時金を減額しないことを強く要求しました。患者に選ばれる病院になろうと職員は日々がんばっています。しかし、古い建物や使いにくい設備、医師がやめたことによる収入減など、病院の赤字は職員の力ではどうしようもありません。そのうえ一時金が減額されたのでは職員のやる気も失われます。赤字の責任を職員に押しつけるのは本当に理不尽な話ですが、連合会は赤字病院はキャッシュがなくて一時金を減額せざるをえない、支給日は6月30日だが一部の赤字病院は遅配になるなどと状況を説明し、組合は都労委でのこれまでの経緯をふまえて一時金協定に調印しました。
夏季休暇は5日、「本人の希望の日にとるもの」
夏季休暇は前年並みの「7月から9月の間に5日」で協定しました。昨年は6月に夏季休暇をとらせようとした病院があって問題となったため、夏季休暇は就業規則どおり7月から9月の間であることをあらためて確認しました。また、夏季休暇は本人の希望する日にとらせるよう指導すると約束させました。もし、勤務表に自分の希望していない夏季休暇がついていたら、組合に相談してください。
寒冷地手当は「病院経営が安定したら検討したい」
国家公務員には出ているのに、連合会病院では2008年に廃止された寒冷地手当の復活を要求していますが、「すでに廃止した」、「復活は考えていない」と連合会はすげない態度を続けていました。4月の春闘交渉で、札幌の一戸建ての年間燃料費が37万円もかかることを示して継続協議とし、今回の交渉ではやや前進です。北海道の斗南病院は新築に向けて資金が必要、札幌医療センターは患者が減って収入減といった事情があり、いますぐには手当復活はできないが、「病院経営が安定したら検討したい」と前向きな発言を引き出しました。
看護師の特別夜勤手当は「他団体を見ながら検討」
17年間据え置かれている看護師の特別夜勤手当について、国立病院で夜間看護手当が引き上げられた例を出しながら増額を要求してきました。連合会は「国の改定状況を見つつ検討する」としながらも、国が改定していないために現時点では考えていないとの発言があったため、組合はさらに追求を強め、連合会は「他団体の状況を見ながら検討する」と回答しました。
9月夜勤調査の「2交替の夜勤回数」は継続協議
かねてより組合と連合会は「夜勤は月8回以内が望ましい」という確認をしており、月9回以上を減らす努力をすると連合会は表明しています。これに基づいて連合会は9月看護職員夜勤調査を実施していますが、病院別の夜勤回数について、3交替は「8回以内」、「9〜10回」、「11回以上」に区分して調査する一方、2交替については「基準がない」ことを理由に病院別の夜勤回数を明らかにしません。組合は当然4回以内にすべきだと考えています。連合会は月4回が「理解できない」そうですが、毎年、夜勤回数を調査して実態を把握すること、回数を減らす努力の経過を見ることが大事です。なお、「9〜10回」については今年から「9回」と「10回」に分けて調査することになりました。