連合会勤務評価2次試行アンケート
連合会アンケートでは、同じ設問が評価者にもありますが、被評価者の満足度のみ公表されました。目標設定の面談、試行後の評価・育成の面談とも、「『満足できなかった』を大幅に上回る4割が『満足できた』と回答」と連合会はまとめていますが、全体から見れば、4割しか満足していないわけです。この数値は1次試行のときと変わりません。「面談の意義」について、記述があったうちの評価者65%、被評価者72%が「助言・指導の機会」と回答しているにもかかわらず、満足度の低い結果になったのは、せっかくの機会が生かせていないからだといえます。
面談の平均時間は16分
そもそも「面談が実施されていない」というのは論外です。それでは試行になりません。「十分な時間がとれなかった」との回答も多く、ただでさえ業務が忙しいのにさらに面倒なことを……という職場の空気が感じられます。「上司に意欲なし」も同様の理由が考えられますが、評価者としての資質に欠けるともいえます。それを端的にあらわすのが被評価者と評価者のギャップです。目標設定の面談では、「自分の目標が上司に受け入れられなかった」、「自分の思いを掘り下げて考えてもらえなかった」などの不満が出されています。評価・育成の面談では、「自分の思っているような評価がされなかった」(本人が評価を知らされた?)、「評価者の面談能力を上げてほしい」など、評価者に対する厳しい目が向けられました。評価結果を本人に伝え、助言・指導したなら、連合会のいう「人材育成」のツールかもしれませんが、試行では評価は非開示です。これで制度を検証したといえるでしょうか?