(1)フルタイム非常勤職員は常勤職員と同じ処遇を!
常勤職員と同じように働き、夜勤や当直にも入るフルタイム非常勤職員は、いますぐに常勤職員とすべきです。定数管理※を理由に常勤職員にできないのであれば、せめて常勤職員の就業規則・給与規程を準用すべきであると組合は要求しています。しかし、連合会は「非常勤は非常勤の就業規則による」の一点張りで、病気休暇も子の看護休暇や介護休暇も無給で、住宅手当や扶養手当もなく、退職金もありません。そのうえ、半年更新、1年更新といった不安定な身分におかれ続けるのでは、フルタイム非常勤職員は将来の展望がもてず、仕事のモチベーションもあがらず、やがては他病院に移っていってしまいます。一緒に働く仲間として、このような状態が続くことは許せません!
※定数管理 いままで、常勤職員を採用する場合、1表(医師)、3表(看護師)以外は連合会本部の承認事項でしたが、今年度からは全職種が院長裁量となりました。定数およびどの職種に配分するかを決めるのは院長だと連合会は言っています。にもかかわらず、1表、3表以外の職種の人数が増えていないのはなぜなのか、これからも追及していきます。
(2)勤務評価制度「行動基準は各病院で修正・追加」でいいの?
(1)拙速すぎるスケジュール…「勤務評価は賃金問題、十分に協議をするように」との中労委あっせんがありましたが、連合会は、4月28日に本格実施案=賃金への反映方法の提示、5月9日に交渉、そして6月に本格実施を目論んでいます。こんなスケジュールはあまりに拙速です。
(2)基準があいまい…組合は行動基準の見直しを求めています。「行動基準は各病院で修正・追加できる」と連合会は回答しましたが、病院によってバラバラの評価基準で賃金が決められるのでしょうか? 「統一的な基準」で役職など人材登用に活用すると説明していたのではありませんか?
(3)評価者に問題あり…しつこい退職勧奨、パワハラで休職に追い込む、いやがらせの異動を繰り返すなど、こんな人たちに公平な評価はできません。制度導入は評価者が育ってからにしてください!
(3)増員・夜勤改善「月8回を目指して、今後も看護師確保に努める」
夜勤の回数が多い、年休もとれない、子育てと仕事の両立が困難……といった理由で、どんどん看護師が離職していきます。看護師を増員すれば、1人あたりの夜勤回数は減り、年休を消化することができるようになります。妊婦の夜勤免除、育児のための時間短縮も遠慮せずに申請できます。
(4)始業前の時間外「認識していない。例をあげてもらえば事実確認する」
病棟看護師は仕事をはじめるために、始業時刻より早く来て患者の情報収集をしますが、これは申し送りの代わりにされているものであり、明らかに業務です。しかし、「命令していない、勝手に早く来ている」などとして病院は時間外を払いません。また、検査、放射線などの「診療前検査」のために、診療開始の小一時間前に来て、電源を入れて機械を温めるなどの準備をしなければならない職場があります。これも時間外が出ていません。ただ働きさせず、業務には賃金を払ってください!!