Ⅰ 勤務評価制度は、目標管理して職員にA・B・C・D・Eをつけ、賃金へ反映する。
昇給区分 | 評価(評語) | 号俸アップ | 分布率 |
特に優秀 | A | 6(3)※ | 5%以内 |
優秀 | B | 5(2) | 20%以内 |
標準 | C | 4(2) | − |
やや良好でない | D | 2(1) | − |
良好でない | E | 0 | − |
※( )は56歳以上の職員の号俸
A評価の人は賃金が6号俸アップ(5%以内)。
B評価の人は賃金が5号俸アップ(20%以内)。
C評価の人は現行どおりの4号俸アップ。でも、5年ごとの2号俸昇給は廃止(→Ⅲ)。
D・E評価がついた人は「指導」された上、今まで4号俸上がった賃金の半分(D)しか上がらなかったり、1円もあがらなかったり(E)します。
Ⅱ 一時金を赤字・黒字の病院で差をつけた上、A・B・C・D・Eの評価でも差をつける。
標準的な人でも一時金が0.03月分下がる(勤勉月数が0.7月の場合)
本俸20万円、地域手当24,000円の人で、6,720円の引き下げ!
本俸30万円、地域手当36,000円の人で、10,080円の引き下げ!
本俸40万円、地域手当48,000円の人で、13,440円の引き下げ!
Ⅲ 廃止を計画している手当・制度
(1)5年2号俸在職者調整の廃止
現行の給与制度では毎年4号俸ずつあがり、5年目は6号俸あがります。10年、15年、20年、25年、30年も同様な措置があります。つまり30年在職すると12号俸あがるのです。これを廃止する計画です。
(2)30年以上長期勤続者の退職時4号俸特別昇給の廃止
(3)高額家賃負担者特別措置(月1,500円)の廃止
(4)年末年始勤務手当(1勤務6,900円)の廃止
年末年始手当は、労使協議によって500円からスタートし、現在は6,900円です。多くの民間病院では年末年始出勤手当は支給されています。なのに、「公務員にない」から廃止。では、年休はどうですか? 国家公務員は初年度から20日間、連合会は15日しかありません。一緒にしてくれるんですか?
(5)早出手当(1時間900〜1,400円程度)の廃止
(6)人工透析従事手当(月8,000円)の廃止
この手当ては一時金にも反映していますので、年128,000円の減収になります(一時金が年4ヶ月の場合)。
Ⅳ 57歳、58歳昇給停止の廃止(55歳を超える職員は通常の1/2の昇給幅)
Ⅴ 管理職ではない役付者の職務手当が10,000円アップ
現行 | 増額案 | |
部長(医師) | 38,000円以内 | |
医長 | 25,000円 | 35,000円以内 |
薬局長 | 15,000〜23,000円 | 30,000円以内 |
科長・師長・課長 | 15,000円以内 | 25,000円以内 |
係長・主任 | 10,000円以内 |