◇労働運動の歴史的成果=「8時間労働制」のなし崩しは認められない
◇16時間夜勤は、看護師の健康、患者の安全を脅かす
◇労働時間延長でなく3交替制の改善、夜勤労働者の労働時間短縮こそ必要
このリーフレットは、「2交替・長時間夜勤」に組合がなぜ反対なのか、議論と理解を深めてもらうために作成しました。タダでさえ健康に有害な夜勤が、これまでの倍の時間連続して行われれば、看護師の心身をより蝕むこと、医療安全への大きな脅威になることは、このリーフレットで紹介した様々な調査報告からも明白であると考えます。厚生労働省は、長年に渡る医療費抑制策の結果としての看護師不足、その根本的解決から目をそらすために、また病院経営者たちは人件費抑制のために、90年代前半から様々なメリット論を振りまいて導入を進めてきました。組合員の中にも2交替を希望する声があることは承知していますが、現在の慢性的人員不足からくる3交替制勤務の過酷な現状(日勤ー深夜勤務、夜勤回数や残業の多さ等々)の抜本改善こそ検討されるべきであり、2交替・長時間夜勤はその解決策にはなりえません。このリーフレットをきっかけに、2交替反対にとどまらず、3交替夜勤改善、夜勤者の時短を議論し、要求化していきましょう。
内容
- 2交替制を合法化する“抜け穴”「1ヶ月単位の変形労働時間制」とは?
- 労働時間制限の歴史―16時間労働は歴史の進歩に逆行
- 夜勤そのものが健康に有害
- 疲労もストレスも高くなる
- 睡眠のバランスはより崩れる
- 労働時間12時間以上で過誤の発生率が3倍に
- 13時間連続夜勤で泥酔状態同様に
- 個人だけでなくチームの安全チェック機能が低下する
- 勤務後の自動車帰宅もより危なくなる
- 16時間夜勤は国際的非常識
- 3交替制の改善・夜勤交替制勤務者の労働時間短縮こそ真剣に検討すべき
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http://www.kokkyobyoso.com/oshirase/g1004chojikanNO.pdf