国共病組は5月16日、支部代表者による連合会要請で、現場の過酷な実態を訴えて早急な改善を求めました。
リフレッシュのための夏季休暇はまとめてとりたい
夏季休暇は例年5日ありますが、本人の希望の日ではなく病院が勝手に夏休みをつける、まとまった日数がとれない、7月から9月の間は年休取得が制限されるなどの問題が起きています。中でも「0.5日」でとらせるのは、本来の夏休みの意義からはずれており、単に期間内に休みを消化させればよいという病院の考え方を改めるよう求めています。
また、ふだんから休み希望が通らない、年休を希望した日にとれない、本人が希望していないのに勝手に年休をつけられるなど、多くの支部で「自分の休みがとれない」問題があります。ギリギリの人員配置ではなく、きちんと休みのとれる体制が必要です。
夜勤回数月13日なんて、もうダメ、働き続けられない!
昨年6月に変則3交替を入れたため、家庭と仕事の両立ができない、休みが少なく疲労が蓄積してもうダメ、と職員の退職が続出した立川病院は、反省もなく団体交渉を拒否し続けています。4月から3交替と2交替に戻したものの、3月末までに50人以上も退職してひどい人手不足に陥っています。国の夜勤基準「月8日」を大幅に超えて、3交替で月13日夜勤、2交替で月7回夜勤で、「もう働き続けられない」とさらなる退職者増に現場は崩壊寸前です。どうするんですかっ!!
なお、所定労働時間を超えた勤務表が組まれて不払いが発生していると組合が追及していた問題は、24名に対して時間外手当875,790円が支給されて解決しました。
育児のために離職しなければならない深刻な人手不足
「勤務時間の短縮」の人が定時まで帰れないほど現場は人手不足が深刻です。「時間外勤務の免除」もありますが、どちらの制度も3歳以上の子は対象ではありません。お母さんの帰宅が9時10時といつも遅く、子どもが情緒不安定になり仕事をやめた、お父さんが保育園のお迎えに行かなければならず、仕事に支障が出て困っているなど、家族にも悪影響が出ています。組合は離職防止のために育児支援制度の対象を就学前までの子とすることを求めています。
タイムカード打刻後に時間外をさせるのは法律違反!
札幌医療センターの時間外不払いは、労基署の勧告を受けて、対象者700人・7億5000万円支給で決着しましたが、この事件を悪用して、「北海道のようにタイムカードの記録を残すな」との師長の指示で、打刻後に時間外をさせられ手当が不払いになっているとの訴えがありました。連合会も法律違反の時間外不払いの一掃に力を入れており、病院に確認すると述べました。
再雇用賃金は公務員並みに!少なくとも28万円の保障を!
年金の支給開始年齢が段階的に引き上げられて、今年の3月に退職した方は62歳になるまで年金が出ません。働いて得た給料と年金をあわせて月28万円以上になると年金の一部が停止される制度があるように、定年後の生活には月28万円が必要だと国が考えているわけです。初任給まで下げられてはこの水準に届きません。再雇用は公務員並みの賃金に!せめて28万円!