国共病組

国共病組とは国家公務員共済組合連合会病院労働組合です

国共病組(こっきょうびょうそ)は国家公務員共済組合連合会病院で働く仲間の労働組合です。
国共病組の正式名は「国家公務員共済組合連合会病院労働組合」と言い、1959年2月に結成されました。
連合会病院の14の病院が結集している組合です。連合会病院で働く仲間は、職種や雇用形態にかかわらず、どなたでも加入できます。
患者さんから喜んでもらえる仕事がしたい。明るく生き生きと健康で働き続けたい。
そして自らの生活をより人間らしく豊かなものにしたい。 こんな思いを実現するために労働組合は存在しています。
組合には、仲間の暖かい心、人間的なふれあいがあります。 何でも話し合い、信頼しあう人間関係があります。
あなたの悩みをともに悩み、理解して、一緒に解決しようという仲間がいます。
希望に燃えて、働くことの楽しさ、生きていることの喜びを、心から感じることのできる職場を一緒に、力を合わせて作っていきませんか。

  

150824 KKR札幌医療センター残業代未払い問題 700人に総額7.5億円支払われる

 連合会病院のKKR札幌医療センター(北海道)は、残業代を適正に支払っていないとして2014年9月に労基署から是正勧告を受け、2015年7月末までに職員約700人(退職者含む)に対して過去2年分の未払い分7億5000万円を支払いました。病院はホームページで「支払が終了した」と公表し、今後も「労働時間の適正な管理をしたい」とコメントしています。現在、札幌医療センターでは労働時間をタイムレコーダーで管理しているので時間外手当の未払いは起きていないといいます。しかし、職員には不信感が広がっています。病院が個々の職員に配布した「明細」には月々の時間外手当の金額しか示されておらず、各月の時間外労働が何時間かといった計算の根拠が明らかではないため、職員は時間外手当が正しく支払われたどうかが確認できません。

時間外は? 夜勤回数は? 年休は? 賃金以外の諸問題

 病院がタイムレコーダーを玄関から各職場に移動したために着替えの時間が労働時間から除かれる運用がされるという新たな問題が起きています。病院は「判例に従う」と言いながら、着替えの時間は労働時間と認められた判例に従っていません。また、今回の労基署の調査が入ったきっかけは2012年12月の新卒看護師の自殺でした。月80時間を超える時間外労働が続き、うつ病を発症したとみられています。その後、看護部ではどのような改善がなされたのでしょうか。時間外は減りましたか? 2交替の夜勤回数は月4回以内ですか? 仮眠室は設置されましたか? 年休は本人の希望でとれますか? 組合は働きやすい職場を目指し今後も追及を続けます。

不払い労働は法律違反。ちゃんと時間外申請しよう!

 いわゆる「サービス残業」など労働させても賃金を払わない法律違反が多くの病院で蔓延しています。とくに看護師のみなさんから、「時間外申請をしてはいけないと言われている」、「請求すると上の人に注意される」、「何か言われるといやだから、2時間働いても1時間だけ請求する」といった話を聞きます。みなさん、労基署から是正勧告されないと改善できないとあきらめていませんか? 不払い労働は法律違反です。病院は「労働時間の適正管理」の義務を課せられています。一人ひとりがちゃんと時間外申請することで法律違反はなくすことができます。もし時間外申請をして「何か言われる」ようなことがあれば、すぐに労働組合にご相談ください。

人事院勧告:月例給0.36%、一時金0.1月改善

 私たち連合会病院職員は国家公務員ではありませんが、秋の労使交渉では公務員の賃金を参考にしながら私たちの賃金を決めています。このため、毎年8月に出される人事院勧告は私たちにとっても重要なものです。8月6日に出された今年の人勧は、民間給与との較差(0.36%)を埋めるために俸給表の水準を引き上げ、一時金を0.1月改善する内容で、2年連続のベースアップ勧告となりました。しかし、消費税増税や円安で物価が上昇し、実質賃金が目減りしていることを考えれば、生活改善にはほど遠い引き上げ幅です。また、「給与制度の総合的見直し」で、2015年4月から平均2%の賃金削減がされています。医療・介護・福祉労働者の賃金は他産業と比べて低く、深刻な人手不足の要因にもなっています。賃金水準をもっと引き上げる必要があります。