国共病組

国共病組とは国家公務員共済組合連合会病院労働組合です

国共病組(こっきょうびょうそ)は国家公務員共済組合連合会病院で働く仲間の労働組合です。
国共病組の正式名は「国家公務員共済組合連合会病院労働組合」と言い、1959年2月に結成されました。
連合会病院の14の病院が結集している組合です。連合会病院で働く仲間は、職種や雇用形態にかかわらず、どなたでも加入できます。
患者さんから喜んでもらえる仕事がしたい。明るく生き生きと健康で働き続けたい。
そして自らの生活をより人間らしく豊かなものにしたい。 こんな思いを実現するために労働組合は存在しています。
組合には、仲間の暖かい心、人間的なふれあいがあります。 何でも話し合い、信頼しあう人間関係があります。
あなたの悩みをともに悩み、理解して、一緒に解決しようという仲間がいます。
希望に燃えて、働くことの楽しさ、生きていることの喜びを、心から感じることのできる職場を一緒に、力を合わせて作っていきませんか。

  

新別府150520 ICUの2交替、夜勤回数多く年休も多く

 5月19日団体交渉報告

ICUの2交替試行に反対する3交替希望者の取り扱いは?

 労働時間は1日8時間が原則です。この原則を崩して長時間労働をさせる2交替の導入に組合は反対しています。5月19日、4月からはじまったICUの2交替試行について団体交渉をしました。ICUのスタッフの強い希望で試行をしているということですが、アンケート結果からわかるように、全員が2交替を希望しているわけではありません。2交替希望者からも「勤務時間が長く精神的負担が大きい」、「疲労が大きい」との声が出ています。組合は、3交替希望者に2交替を強制せず、本人の希望を尊重することを求めました。病院は、3交替希望者は2交替試行には参加してもらうが、本格実施することになったら3交替の職場に移動させると回答しました。

夜勤回数「月8回」が国の基準、2交替で6回は3交替12回と同じ

 いまから50年前の1965年、看護師の夜勤回数があまりに多いことが問題となり、国が示した基準が、月の勤務日数の3分の1である「月8回」(当時は週休1日)です。その後、1992年の看護師確保法基本指針にも「月8回」は盛り込まれ、夜勤回数を減らすことが看護師の離職防止につながるとされています。3交替で「月8回」なら2交替の長時間夜勤は「月4回」とすべきです。ところが、ICUで4月に夜勤をした22人のうち5回9人、6回が12人の計21人もいました。明らかな人手不足であり、早急に増員すべきです。

4月の夜勤回数
3回  1人
5回  9人
6回 12人

「年休は本人の希望でつけています」 ―― 師長がくれるものではありません

 夜勤のあとに連休をつける場合、夜勤回数6回なら12日の休みが必要になり、休みが不足します。だからといって、勤務表に勝手に年休(年次有給休暇)がつけられていたら法律違反です。年休とは、本人が請求して希望する日にとる休暇で、給料が出ます。法律で守られている労働者の権利です。「本人の希望でとらせていますか?」と質問したところ、看護部長は「本人の希望でつけています」と回答しました。ICUでは4月は年休を希望した方が多く、5月は年休を請求した方はいなかったということになります。
 繰り返しますが、年休は本人の請求によってとるものです。師長がくれるものではありませんので、年休を使いたいときは病院に請求をしてください。万が一、請求しても年休がとれないようなことがあれば、組合にご相談ください。

4月の年休取得
1日  4人
2日 10人
3日  6人
4日  2人

労使で勤務表を点検してよりよい職場へ

 勤務表は看護師の労働条件を示すものです。ICUほか、すでに2交替が導入されているHCU、1病棟、A−3病棟の勤務表の提示を求めていましたが、今回は資料がなく交渉が進みませんでした。次回交渉では労使で勤務表を確認して、夜勤回数は多くないか、勤務間隔はあいているか、休日はとれているかなど、問題がないかを点検して、よりよい職場づくりにつなげていきたいと考えています。