国共病組

国共病組とは国家公務員共済組合連合会病院労働組合です

国共病組(こっきょうびょうそ)は国家公務員共済組合連合会病院で働く仲間の労働組合です。
国共病組の正式名は「国家公務員共済組合連合会病院労働組合」と言い、1959年2月に結成されました。
連合会病院の14の病院が結集している組合です。連合会病院で働く仲間は、職種や雇用形態にかかわらず、どなたでも加入できます。
患者さんから喜んでもらえる仕事がしたい。明るく生き生きと健康で働き続けたい。
そして自らの生活をより人間らしく豊かなものにしたい。 こんな思いを実現するために労働組合は存在しています。
組合には、仲間の暖かい心、人間的なふれあいがあります。 何でも話し合い、信頼しあう人間関係があります。
あなたの悩みをともに悩み、理解して、一緒に解決しようという仲間がいます。
希望に燃えて、働くことの楽しさ、生きていることの喜びを、心から感じることのできる職場を一緒に、力を合わせて作っていきませんか。

  

2014-15 「時間外請求できない」は改善されたのか

夏季交渉6月8日、ストライキ6月10日予定

 5月17・18日の支部代表者会議を経て、18日の連合会要請行動では職場のさまざまな問題について議論しました。冒頭、夏季要求書を提出し、世間並みの賃上げ、夏季一時金3か月+5万円、夏季休暇7月〜9月に7日間、非常勤職員にも常勤職員に準じた夏季休暇を与えることなどを要求するとともに、継続協議となっている特別夜勤手当の増額・対象拡大、2交替の夜勤回数資料の提示、時間外不払いなど労基法違反の一掃などを要求しました。6月8日の夏季交渉は、6月10日始業時30分ストライキを背景に、前進回答を引き出します。職場のみなさんのご協力をお願いします。

「時間外勤務の削減」のはずが、時間外請求の抑制に

 連合会が指導している「時間外勤務の削減」は、職員の健康を守り、生活時間を取り戻すためにぜひ実現させたいことですが、残念ながら病院は見た目の時間外削減に躍起になっています。組合の調査によれば、まだまだ多くの病院で時間外請求がまともにできていない状態です。とくに新人看護師は、「教えられている立場のくせに」、「まだ一人前でないのに」などと言われて時間外請求ができず、職場全体が「時間外請求をしない・させない」雰囲気になっています。また、時間外が発生する時間帯に勤務時間をずらす早出・遅出などの「ズレ勤」導入の動きも出ています。勤務時間のパターンが増えて煩雑になると「適正な勤務時間管理」に支障が出るのではないかと組合は懸念しています。

所定労働時間を超えたら時間外。「前残業」も請求しよう!

 終業時刻の後に働く残業だけではなく、始業時刻の前から働く「前残業」や休憩がとれなかった時間も時間外請求できます。みなさん、ちゃんと請求していますか? 看護師からは情報収集のために早くきても、休憩が時間どおりにとれなくても時間外請求させてもらえない、と不満の声が出ています。「働いた分はきちんと払う」という当たり前のことをしなければ、看護師の離職は止まらないと組合はこれまで何度も訴えてきました。今回の要請では、検査や放射線の「前残業」をとりあげました。毎朝の機械の立ち上げはスイッチを入れるだけという単純なものではなく、機械が正しく動作するかを入念にチェックする作業があること、小一時間はかかるので早く出勤しなければならないが、当番の人にしか時間外手当を払わない、「患者さんのため」という職員の厚意につけこんで時間外を払わずにタダ働きをさせているなど、「前残業」が不払い労働になっている実態を訴え、早急な改善を求めました。

コメディカルの違法当直を是正して交替制勤務にせよ

 検査、放射線の当直にも問題が起きています。実働時間が多くて睡眠がとれないのは「違法当直」であり、交替制勤務にしなければなりません。虎の門病院では、8:30から翌日の12:30まで拘束され、夜間の当直は休む間もなく仕事をしています。立川病院では、最近2か月間の当直の実働平均は6.3時間、検体は救急4割:病棟6割で、業務の発生が常態化していることが明らかです。大手前病院では、2010年に労基署に指導されて交替制になりましたが、人手不足のために、夜勤直前の日勤の時間帯に時間外勤務をしています。「時間外手当が出ればそれでよし」という話ではありません。違法状態はただちに是正して交替制勤務にすることを強く要求しました。