75%の「標準」職員の一時金引下げを強行
28日始業時30分ストライキ決行
11月26日の団体交渉で、連合会は冬季一時金に「勤務評価を反映する」ことを譲らず、就業規則変更で実施すると宣言しました。新給与制度について、協定破棄を撤回しないまま、「これ以上の変更は考えていないが、交渉には誠実に応じる」などと回答。組合は28日始業時30分ストライキで抗議します。みなさんのご理解・ご協力をお願いします。
なお、組合と連合会は下記については協定を結びました。
- 年末年始勤務手当
12月29日〜1月3日(看護師は28日準夜勤務から1月4日朝まで深夜勤務)について、1勤務につき6,900円(昨年同額)。2交替制の夜勤は2勤務扱い。
- 非常勤の年末年始休暇
12月29日〜1月3日まで6日間の有給休暇
- 保育所運営費補助
東北公済病院:152万円、千早病院:137万円(昨年同額)
一時金2.05月なのに勤勉部分0.03月下げるのは不当
「基準額×2.05月」が一時金のキホンです。ところが、個人の勤務評価を勤勉部分に反映することにより、C評価(標準)の人は下がり、その分がA評価(特に優秀)・B評価(優秀)の人に加算にされます。組合はC評価の2.05月を下げなければA・B評価への上乗せは認めると言いましたが、連合会は拒否しました。病院実績(経営状態)の反映は今回は中止したため、黒字でも赤字でも成績率は同じです。
- C評価の人は、成績率が0.03下がって、2.02月に
本俸20万円、地域手当12%の人は、6,720円ダウン
本俸30万円、地域手当12%の人は、10,080円ダウン
- B評価の人は、成績率が0.07上がって、2.12月に
本俸20万円、地域手当12%の人は、15,680円アップ
本俸30万円、地域手当12%の人は、23,520円アップ
- A評価の人は、成績率が0.17上がって、2.22月に
本俸20万円、地域手当12%の人は、38,080円アップ
本俸30万円、地域手当12%の人は、57,120円アップ
新給与制度は総人件費削減が目的、多くの人は賃下げ
一時金の例でもわかるように、多くの職員は賃下げになり、「評価の高い」人だけが賃上げになる不公平な制度です。しかし新給与制度の問題点は、高位号俸の引下げと5年2号俸昇給の廃止によって、みなさんの生涯賃金が500〜600万円も少なくなってしまうことにあります。がんばってA評価をとっても昇給停止が早くなるだけです。退職金も計算すればさらなる減額です。連合会は、これまでの交渉で、組合の要求した資料を提示せず、まともな回答もしませんでした。これは「不誠実交渉」という違法行為です。そのうえ、新給与制度を前倒し実施する今回の一時金改悪では、組合と交渉する前から病院職員代表と就業規則変更の手続きをはじめ、「勤勉部分の算定方法が変わります」という決まってもいない内容の文書を職員に通知しました。こんな組合無視の不当なやり方は許されません。組合は不当労働行為の救済を求め都労委で闘います!