正式提案「秋が深まったころ」
新給与制度案に対して7月末までに出された意見をまとめた資料を連合会は提示しましたが、「連合会の考え方」として給与検討委員会報告書の内容を説明するだけであり、私たちの意見がまったく反映されていません。5年ごと2号俸昇給の廃止や年末年始手当、早出手当など諸手当の廃止について、「これだけ多くの反対意見があるがどう受け止めたか」とたずねても、「ご理解ください」というばかりでした。
「では、正式提案はいつなのか」と聞くと、「秋が深まったころ」との回答であり、賃金問題であるのに労使協議に十分な時間をとらない不誠実な態度であると組合は受け止めています。
反対意見に対する連合会の考え方
多数の病院から年末年始手当廃止反対の意見
代表的な意見
- 年末年始手当の廃止の説明では国家公務員にはないためという事であったが、病院スタッフは年末年始、祝日等常に働いており、基本的には年末年始、土日、祝日休みの一般的な公務員に合わせるのはいささか無理があるのでは。ほとんどの人が休みたい年末年始に手当もなく働きたい人なんているのか。
- 手当が出ている現行でも勤務者を確保することは困難である。特に12月31日、1月1日は、その傾向が強く、勤務作成に当たっても非常に苦労している。この状況を踏まえ、手当継続を強く望む。
連合会の考え方
- 24時間の業務体制など病院業務の特性を踏まえて本俸が設定されており、基本として病院業務に係わる労働の対価は本俸で職種・職階に応じて措置されています。
- 諸手当は、業務の内容が本俸のみでは措置しきれないものを給与上補完するものとして、民間給与の実態を踏まえた国家公務員の手当に準じることを原則に支給してきました。
- 年末年始手当が創設された当時(昭和48年)に比べて現在では、民間企業においては年末年始においても業務が行われていることが多くなっています。他の公的病院においても支給している例は少ないものとなっていることから、廃止が適当と考えています。