「続行希望」26名、「どちらでもよい」10名、「3交替へ戻す」6名、未提出2名
9階病棟は2交替を3月から試行していますが、病院は組合との約束にもとづき5月中旬までの3ヶ月を試行しての意向調査結果を発表しました。数の上では「2交替継続」が59%と半数を上回る結果となりました。2交替を望む声の多くが「休日」や「連休」をその理由に挙げています。
一方、2交替を望む者の中にも、長時間夜勤がいかに疲れるかが、なまなましく記述されています。
明け方は「酩酎」状態、夜勤明けは「ハイ」状態!
連続トラッキング作業実験で(オーストラリア)12時間以上の夜勤、とりわけ16時間は酒酔い状態(日本の酒気帯び運転基準0.03%に相当)になるという結果が出ていますが、これはビールの中瓶1本を飲んだ時の酩酎度です。
みんなの声
- 朝方まで体力が持たない。朝ボーッとしてまっすぐ歩けない時がある(どちらでもよいの回答者)
- 患者さんに言われたことを忘れやすい。(2交替希望者)
- 夜勤が長いので準夜では省エネで働こうとしてしまう。(どちらでもよいの回答者)
- 勤務後はとてもぐったりしてしまい休みがあってもつぶれてしまう(2交替希望者)
- 笑顔や気遣いが減りミスが多くなるかも(2交替希望者)
長時間夜勤は事故のもと
どんなに眠くても、疲れていても「事故を起こさないように」とつねに緊張状態にあります、従って勤務中には本当の安全性は測れませんが、勤務終了後に自動車シミュレーションを運転させると、8時間に比べ、12時間以上は2倍の自動車事故・ニアミス・運転中の眠気となっています。(Scottら、2007)
2交替賛成者でも長時間夜勤で集中力や思考力の低下を認めています。
意向調査に書かれた職員の状況から、病院としてどのような対策をとるか、今の2交替をそのまま続けることは危険であることを十分考えてほしい
疲れたパイロットや長距離バスの運転手が事故を起こしたら、会社の業務上過失と安全配慮義務が問われます。
2交替勤務者は3交替制勤務者と比べて「現在の勤務先からの離職を考えている」割合が高い。ヒヤリ・ハットの発生は日勤・準夜・深夜のいずれの勤務とも後半部に多い。(2010年日本看護協会夜勤実態調査↓)
日本看護協会 5月31日「2010 年 病院看護職の夜勤・交代制勤務等実態調査」結果速報
夜勤・交代制勤務の問題点が浮き彫りに
http://www.nurse.or.jp/home/opinion/newsrelease/2011pdf/20110531.pdf
組合は、6月中旬に病院と交渉予定です。みなさん、ぜひ傍聴に来てください。日時・場所はまたお知らせします。
2交替の看護師は18時間以上、シャワーも使えない・・・