14日の病院交渉報告 (午後12時から約1時間半。看護部長出席のもとおこないました)
「必要看護師数189人:当面30名増員し来年には7対1に戻し、3人夜勤月8日以内、年休の取得促進めざす」
月8日以内夜勤の実現と、7対1看護基準、ICU施設基準に見合う看護師を配置するため増員をすること。また、その計画を示すこと。
回答) 7対1、月8日に必要な看護師数は92%稼働率252床として162名必要。11月時点では145名なので17名の欠員。ICU/HCU施設基準に必要な看護師数はさらに27名が必要であり、現在人員からは44名の増員が必要と考える。言われるまでもなく増員には鋭意努力している。4月には30名の採用を予定している。例年の経験で4月にはそのくらいは採れると考えている。まず30名確保して、来年には7対1に戻したい。
旧3階病棟の開棟計画は? 看護師の体制などは充分か? 開棟は延期した方がいいのでは?
回答) 一般病棟で40床とする。看護師は2人夜勤で15人(夜勤人員は14人。ほとんどが9回夜勤)で始める。夜間の緊急入院はほとんどICUが取り、重症者はICUで看ているので、旧3階には重症の患者さんは入らない。準夜帯は遅出がカバーし深夜帯も二人で何とかやっていける。人材がそろえば師長の兼任もなくしたい。新棟の4階を増設するためにも、経営上開棟する方がいいという判断をした。
(*組合は、無理にオープンすることで、離職につながることになっては意味がないので、そこは途中で計画を変更する決断も含め責任をもって進めてもらいたいと述べました)
週休月内付与できなかった35%割増不払い分は2年さかのぼり支払う。現在調査中。しばらく時間がほしい。
週休の月内付与ができず割増金が不払いになっているが、過去2年さかのぼり支給すること。
回答) 今年4月から8月までの分は9月の給与で追給した。今後こういうことがあってはならないので、誠心誠意2年間さかのぼり調査中させてもらっている。もう少し時間がほしい。4月からの対象者は53件、36名であり総額256,336円を支払った。今後、このようなことがないように変更した後の病棟勤務表が事務にも分かるように9月から「休日繰越変更確認表」という用紙を作成したので、月末に出してもらい勤務表と一緒にチェックしていきたい。
病棟看護師の年休届は「みんながわかるところに置き、本人が記入するようにする」
年休については、法令に従い、請求があれば付与し、取得促進に努めること。
回答)
- 年休は、師長が書いているということはないと思っている。何日使ったかなどは、本人が印鑑も押しているので確認できているはず。 実態を調査した上で、休暇届けが、みんなに分かるところに置かれ、自分で記入するようになっていなかったら、そのようにする。(*ちなみに、特別休暇とは年休以外の特別有給休暇のことで欠勤とはならない休日のことです。子の看護休暇や病気休暇《通算30日以内は査定なし》など。就業規則に記してあります)
- 年休消化率
平成21年 年休消化 | (常勤職員のみ) |
管理職 | 5.2日 |
医師 | 4.9日 |
放射線 | 10.9日 |
薬剤 | 6.2日 |
検査 | 14.5日 |
理学療法 | 7.5日 |
臨工 | 2日 |
眼科技 | 15日 |
歯科技 | 19日 |
栄養士 | 5.7日 |
看護職 | 7.3日 |
事務 | 4.5日 |
技能職 | 4日 |
(*年休が、連合会との確認でも「申請があれば付与しなければならない強い権利である」こと「単に忙しいという理由では拒めない」ということを交渉の場では確認しました)
“始業前残業”は、今後、発生しないよう業務改善をしていく。それまでは情報収集だけの時間で請求
時間外手当の支給対象となる業務について明確にし、周知徹底すること。連合会との確認では業務に関することはすべて時間外手当の対象であり、自由参加といえども参加しないと不利益になる場合は強制とみなし時間外となることを確認しているが。枚方公済でもその確認でよいか?
- その確認でよい。
- これまで参加は強制していないということで時間外手当を支給してこなかった医療安全委員会については法的に開催しなくてはならない会議なので今後は対象として出すようにする。
- ラダーについては時間外手当対象としている。参加の名前確認などもしていない自主的研修は参加しなくてもペナルティはないので対象外。 病棟ミーティング、詰め所会、リーダー会などは時間内にやっている。
- 情報収集のための始業前残業は、業務改善をすることでなくしていきたい。始業開始時間から情報収集ができるようにするとか、申し送りを復活させるとか、PCが足りなければペーパーベースでやるとか、情報収集の仕方の訓練とか全体の改善で解消したいと考えている。その分、採血をずらすなどの工夫も考えている。
(*組合としては、情報収集も業務改善などで時間内にできるようにすることに反対しない。ただ、実際、それが実施されない間は申請通り支給すべき。ただ、早く来たから書けるということではないと思うので20分でいいかどうかは分からないが一定の制限はあってもいいと考える。業務改善が整うまで、そこは一定時間を決めてその時間は認めるとするのが法律。命令がなくてもその情報収集をしないと業務ができないしくみだから)
- 基本的に業務であれば、時間外箋がでたものを削ることはない。制限もしない。
- タイムカードの終業時打刻しない理由は以前からやっていたことなのでわからない。打刻がそのまま時間外手当というわけではないので、打刻するようにすることは可能。
(*組合は使用者に時間管理の責任があるという点では終業も打刻するのが労働基準監督署から求められていることだと思います)
離職防止対策として考えていることは何かありますか?
回答)1年目を過保護かもしれ知れないが大事に育てていきたい。あと、教育への要望が強いのでその充実。休みも取れるようにしていきたい。7対1にして夜勤の不安は強いと思うので最低3人夜勤にしていかないといけないと思っている。何分にも看護師の数だと考えている。