16春闘交渉4月11日、ストライキ4月13日予定
3月16日は全国的な春闘回答日でした。連合会も回答を出しましたが、職場をよくしたいという私たちの要求に対して何ひとつ改善回答のない不誠実な内容でした。組合は4月11日(月)の春闘交渉で前進回答を引き出すため、4月13日(水)に始業時30分ストライキを配置しています。職場のみなさんのご支援、ご協力をよろしくお願いします。
国の基準「月8日夜勤」を無視した不誠実回答は許さない
看護師の夜勤回数は「複数(2人以上)・月8日」という国の基準が1965年に出されています。ところが、連合会は9月夜勤調査の2交替病棟の夜勤回数の資料を示さず、今回も「二交替制における夜勤回数についての基準がなく……」と国の基準を無視する回答を繰り返しています。連合会病院は5割の病棟に2交替が導入されており、全国平均よりも高い導入率となっています。半数の病棟の夜勤実態を調査せずに、「夜勤回数を減らす」と唱えているだけでは何も変わりません。組合は、きちんと実態把握をした上で、人手不足の病棟はどこか、夜勤回数が月8日を超えないようにするにはどうしたらよいか、といった建設的な議論をしたいと考えています。
違法当直の是正のためにも「特別夜勤手当」の対象拡大を
いくつかの病院の検査部・放射線部で、本来業務をしないはずの当直や日直のときに実働が多すぎて違法状態となっている問題をとりあげてきました。労使交渉で是正に向けて協議している病院もあれば、労基署の調査が入った病院もあります。違法当直・日直は、多くの時間外手当が支給されるために働く労働者の側も受け入れてきたという経緯がありますが、過重な労働による過労死やメンタル不全が社会問題化している今、違法状態を金銭で解決すればいいという発想ではなく、人間らしい働き方を取り戻す方向で考えるべきではないでしょうか。当直・日直を交替制勤務にして、振替休日をとるのは一般的な解決の仕方です。「収入が減るからイヤだ」という方はぜひ組合に加入してください。組合は「特別夜勤手当」の支給対象を看護師等から全職種へ拡大することを要求しています。
子育て支援・介護支援を進めて働きつづけられる職場に
育児のための勤務時間短縮制度、いわゆる「時短」について、対象を現行の3歳未満から就学前の子に拡大することを組合は要求しています。公務員の制度が就学前までなので、多くの企業がそれを参考にしているかと思いますが、連合会病院も人並みにしてほしいですよね。また、制度利用については、「時短をとっても、その時間に帰れなくて困る」という声があがっています。「時短だからなんとか定時に帰れる」という話もあるぐらいです。時間どおりに帰れないのは、周囲の人の理解不足ではなく人手不足が原因です。子育てしながら働きつづけるために、支援制度の確実な実行を求めました。
介護支援については、現政権は「介護離職ゼロ」を掲げて何か改善策を打ち出すのかもしれませんが、それを待つまでもなく、連合会としてできることがあるのではないでしょうか。組合は、介護休業の事前申請や要介護期間の制限をなくすこと、回数制限の撤廃、休業中の給与保障を要求しています。