「正規の労働時間を超えて働いたら時間外」
労基署から不払い時間外の是正勧告を受けた札幌医療センターで、10月9日、団体交渉がありました。事務部長は、「正規の労働時間を超えて働いたら時間外です」と明言しました。病院は職場の責任者に向けた文書で改善策を示していますが、どれも当たり前のことばかり。でも、この当たり前のことができていない職場が多いんですよね。あなたの職場ではどうですか?
(4)タイムレコーダー打刻後は速やかに退勤する
時間外申請できずに無給で働かされるブラック職場
ある病院の栄養科では、上司が終業時刻きっかりに帰り、ほかの栄養士たちは毎日9時10時まで時間外勤務をしているといいます。上司のパワハラが恐くて時間外申請ができないそうです。
→1日4時間×週5日×4週で月80時間の過労死ライン、しかも無給!
別の病院の栄養科では、上司が時間外に働くことを認めないために、平日は終業時刻に帰れるのですが、土曜日にこっそり出勤して残務を片付けているといいます。
→無給で休日出勤! 時間外は25%割増、休日は35%割増なのに……
「時間外させるな」は「時間外手当払うな」ではない
不払い労働は労基法で厳しく禁止されています。病院管理者は職場の責任者に「時間外させるな」と言っているかもしれませんが、それは時間外労働させた分の時間外手当を払わなくていいという意味ではないはずです。「請求されなければ支給しない」というのが病院の言い分でしょうが、働かせた分はきちんと払うのがまともな使用者です。時間外申請の抑制は「あってはならないこと」と連合会も回答しているように(2014年10月6日)、申請をしない・させない職場の雰囲気が違法状態を生み出します。みんなできちんと時間外申請をして、職場を改善していきましょう。