8月11日の団体交渉においても、組合からの質問にまともに回答しない連合会は、「勤務評価についての交渉はこれで終了します」と一方的に交渉を打ち切り、就業規則の変更によって10月1日から勤務評価制度を実施すると宣言しました。組合は、労使協議は不十分であり、10月実施の撤回を求めています。最大25%の人しかがんばりが評価されないこの制度、5年2号俸昇給やさまざまな手当が廃止されることにより、75%以上の人にとっては賃下げでしかないこの賃金制度の改悪は、「勤労意欲の向上」という目的に合致しないのではないか? という組合の疑念がまったく払拭されていません。今後も交渉を続けるよう、粘り強く連合会に迫っていきます。
新給与制度説明会の時間外手当を払わせよう!
時間外を払う | 札幌セ、東北公済、虎の門、立川、大手前、千早 |
時間外を払わない | 名城、広島記念 |
時間内に設定 | 枚方公済、新別府 |
新給与制度説明会が時間外に設定されていた場合、参加者には時間外手当が支給されなければならず、病院毎に対応が異なるのはおかしいと考えます。賃金制度改悪のための連合会主導の説明会であり、できるだけ多くの職員が参加できるように賃金が保障されるべきです。また、勤務評価制度の説明会には手当が出て、給与制度の説明会には手当が出ないというのでは職員の納得が得られません。連合会は「払う払わないは病院に任せる」と開き直っていますので、まだ請求していない人は、すぐに時間外手当の申請をしましょう。もし病院が支払いを拒んだら、組合にご相談ください。
とんでもない「年休取得促進」リーフレット
年休(年次有給休暇)は本人の権利であり、自分の希望した時に休める制度です(労基法39条)。上司から“ありがたくいただく”ものではなく、職場が忙しいという理由で「年休あげられません」などと断られるようなものでもありません。こんな法律も理解していない職場の上司が勤務評価の評価者なのです。連合会は教育用リーフレット「年休等の取得促進について」を作成しましたが、その中身はかえって取得抑制につながりそうなシロモノです。まずは労働者の請求どおりに年休を与えるのが大原則です。にもかかわらず、「ただし…事業の正常な運営を運営を妨げる場合」でなければ認められない「時季変更権」を前面に出し、しかも、「事業」とある条文を「業務」と書き換える悪辣さです。連合会の法令遵守の姿勢がまったく見られません。すぐに作り直すよう要求しました。
違法な院内待機は「来年3月までに廃止する」と明言
組合は違法な院内待機をなくすために連合会に働きかけてきましたが、連合会は「調査してます」というばかりで、違法状態を放置してきました。組合は、週1回までの「当直」とするか、あるいは「勤務」とすべきと考えます。「年度末までに各病院で体制を検討する」のではなく、違法な状態はただちに正すことが当たり前だと追及した結果、「違法な院内待機は来年度末までに廃止する、前倒しできるところは前倒しする」との前進回答を引き出すことができました。