3月26日、連合会本部にて運営審議会が開かれました。岩崎委員(全医労)より、(1)成果主義(勤務評価制度)の導入は、職員の精神的負担になるばかりでなくチーム医療の破壊につながりかねないとの懸念が示され、(2)中央労働委員会に不当労働行為の再審査申し立てをした広島記念病院に対して、いたずらに労使紛争を長引かせないよう連合会として指導するように、また、2交替制導入によって離職率が上がったのではないかとの指摘がありました。
これを受けて、連合会の丸田常務理事より、(1)勤務評価制度は二次試行を経て、いろいろな意見を聞きながら本格実施したいとの意向、(2)地労委から出された不当労働行為の改善命令について、不誠実ということは認められないと釈明、ただし、「なるべく早く紛争を解決していくよう病院を指導していきたい」、離職率については、21年(2009年)は8.4%であり、看護協会の出した全国平均と一致していると説明、「離職の理由は結婚や子育てであり、2交替制導入との関連は不明」とも言いました。
離職率を下げるには、増員による負担軽減はもちろんですが、長時間労働、長時間夜勤についても職員の健康を守る観点から考える必要があると思います。国共病組は、日本医労連と連携をとりながら連合会に働きかけていきます。
各支部で統一行動、広島では退勤調査の妨害も
3月25日の統一行動、ごくろうさまでした。各支部の取り組みを紹介します。
- 東北公済:雪の中、ILO看護師条約の署名活動。患者より45筆を集める。職員向けビラもまく。看護部長、庶務課長が見廻りに。
- 虎の門本院・分院:勤務評価制度アンケートを実施。「医療職にこの制度はムリ」「残業したらC評価」などの声。
- 枚方公済:時短と春闘関係の朝ビラ。受け取りはよかった。
- 大手前:退勤調査を実施。
- 広島記念:通用口で退勤調査を実施したところ、事務長はじめ病院側による妨害を受けた。労働委員会に提出する資料として、音声と映像を記録した。
組合:施設の中で退勤時間調査をして、それを妨害するような、外でやれとか言うような管理者はいませんよ。全国にも。
病院:いや僕は妨害ではないと思うとる。だから場所は……
組合:これは妨害じゃないんですか。させてくださいよ、ちょっと。
病院:だから、北口の出入り口とか、正面玄関とか、そういった所でやったらどうですかと。
組合:私たちは、組合活動だからここでやります。
病院:私たちは証拠として写真を撮らしてもらったから、もういいです。これはあくまでも病院として許可してないということをあんたらが認識してもらっとけばいいです。
組合:いちいち、そうやって妨害してるんですよね。
病院:いやそれは妨害とは思っていません。
2010年春闘の重点課題
(1)賃金・諸手当については、改善を約束すること
(2)勤務評価制度を導入しないこと
(3)2交替制(長時間夜勤)は労働安全衛生の観点から、本部として導入は好ましくないとすること
(4)違法当直の一掃。手術室勤務の「院内待機」は当直、交替制などにして改善すること
(5)仕事と子育ての両立支援
(6)非常勤職員の待遇改善
(7)再雇用制度の協定化